こだわりの野営道具を手にしたら、もちろんステーキを焼かないと!|クラシック・ジムニー(JA71C)でアウトドアへ

今回試すアイテムは、焚き火台。炎を見ていると、癒やされますよね。
近日発売されるこだわりの野営道具を一足先に試すことができた。とくにこだわった部分は、極厚鉄板による焼き加減だというから……やっぱり分厚いステーキを焼かないと、ね!

TEXT & PHOTO:伊倉道男(IKURA Michio)

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こだわりの野営道具

ハッピーマウンテン・カンパニーから、オリジナリティ溢れる焚き火台が発売される。テーマはこだわりの野営道具だ。焚き火台を基本として、専用の極厚鉄板。そしてセルヴィッチ処理されたデニムの専用ケースが付く。
とくにこだわった部分は、極厚鉄板による焼き加減だという。そして移動を考えて、収納時にはできるだけコンパクトに。もちろん品質も。日本の技術を使い、最高のキャンプシーンを演出したいという熱い想いで開発された焚き火台だ。詳しく見ていこう。

この焚き火台は大きく分けて4つのアイテムから構成される。
まずは谷のような燃焼台のカタチから「Fire Wood Valley(ファイアーウッドバレー)」と名づけられた、組み立て式の焚き火台。美しく仕上げられた1mmのステンレス板で構成され、慣れると1分ほどで組み立てることができる。え? 厚さ1mmなの? と感じるかもしれないが、組み立てると立体構造となり、10インチのダッチオーブンでも楽々と支えることができるのだ。

焚き火台、Fire Wood Vally、Diving Table(6mm厚の極厚鉄板/単体で約2.5kg)、セルヴィッチ処理のされた収納バックのコンプリートセット。
焚き火台本体は傷や脂がつかないように丁重にシーリングされている。
組んだ状態。鉄板は黒皮仕上げの鉄製の物をチョイス。メンテナンスフリーのステンレス製も選ぶことができる。

ステーキを焼くにはなにが必要か。そう、温度の安定である。熱を保持するためには鉄板は厚いほうが良い。6mmの極厚鉄板(ステンレスと黒皮仕上げから選択ができる)はオリンピックの競技でもある飛び込み台にカタチが似ていることから「Diving Table(ダイビングテーブル)」と名づけられた。

Diving Tableと名づけられた、6mm厚の極厚鉄板。
そしてDiving Tableを温度調整のため上下に移動させる専用のペグが付属する。材質は3.2mmの鉄板を使い、牛皮のカバーが付属。ちょうどダッチオーブンのリフターのような使い方をする。もちろん、材質も縫製も素晴らしい。
1mm厚のステンレス製の鉄板で構成されるFire Wood Valleyだが、組み上がると10インチのダッチオーブンも載せることができる。

このDiving Tableを自由に火力調整ができるアイデアが極厚鉄板昇降用「STOB」。極厚鉄板Diving Tableのカンチレバー構造を利用して自由に昇降させることができる。火が強いときは上げて、燠火の場合は下げると良い。

最後はケース。触り心地の良いデニムの生地。そしてほつれ防止のセルヴィッチ。よく見て! 赤いラインが入っているでしょ。これ、レッドセルヴィッチ。ジーンズ好きならリーバイスと同じと一目でわかる。このあたりからもこだわりが窺える。
こちらはSTOB用のケース。ケースの中は2ルームに分かれていて4本収納可能。
焚き火台本体の収納ケース。本体と6mm厚のDiving Tableが収納できる。試しに75cmスクエアの焚き火シートも畳んで入れてみたが、一緒に収納することができた。

さぁ、焚き火台を組んでいこう。まずは上下をひっくり返すと組みやすい。
①底板を脚の部分に通す。
②上下を戻して脚の部分にプレート(ホールのないプレート)を入れ、下げて固定する。
③底板を固定するプレート(極厚鉄板昇降用杭STOBに通すホールがある)を底板の下に入れ固定。
④鉄板昇降用杭STOBを焚き火台にあるホールに通し、ペグハンマーなどで地面に打ち込めば準備完了。

②上下を戻して脚の部分にプレートを入れ、下げて固定する
④STOBを焚き火台にあるホールに通し、ペグハンマーなどで地面に打ち込めば準備完了。

この焚き火台は “自分で育て上げていくキャンプグッズ” がコンセプトでもある。こだわり抜いた作りでバリなど皆無。もちろん、ファブリックに関してもほつれなども皆無である。

自分で育てていく、ということで個人的なカスタムを行なった。まずは専用の焚き火シート。極厚鉄板昇降用杭STOBは地面に打ち込むので、焚き火シートに孔をあけ、ハトメを追加。12mmのハトメがジャストフィット!
もうひとつ、極厚鉄板Diving Table用のペグのカバー。こちらはミンクオイルを染み込ませておく。この作業は、自分の体温でミンクオイルを溶かして塗り込む。久しぶりで楽しい。

Diving Table用のペグのカバー。こちらにはミンクオイルを染み込ませておく。

焼き加減や、如何に!

さぁ料理。もちろんステーキ。スライスされた骨付きのアメリカ産牛肉。メインはアメリカ産の分厚いステーキだ。味つけはシンプルに塩、胡椒、ガーリックのみ。

スライスした骨付きのアメリカ産牛肉。それとアメリカ産の分厚いステーキ。味つけは塩、胡椒、ガーリックのみ。

さぁ、Fire Wood Valleyへの初火入れだ。もちろん金属なので、熱でゆがみはでる。だが、組んだ状態でのゆがみは、次に組む時に組みやすくなることも多い。焚きつけは白樺の皮。脂を多く含んでおり、最近のお気に入りだ。
6mmのDiving Tableの熱エネルギーの保持力はやはりすごい。不安定になりがちな、炎が出ている薪を熱源としても均一に熱が通っていく。今後肉を焼くときに、いままでのように、燠火を作ってから焼く必要はなくなりそうだ。

薄い肉はどうだろうか? スライスされた骨つきのアメリカ産牛肉。こちらも均一に火が通っていく。
約500g! 分厚いアメリカ産のステーキも、柔らかく焼き上がる。
クルマの世界もBEV、バッテリーとモーターのみのクルマが注目を浴びている。実際にガステーブルのない家庭、裸火を見たことのない子ども達も増えてきているのではないだろうか。でも、やはり炎は癒される。人類の長い歴史のなかで蓄積されたなにかが、心のどこかにあるからなのだろうか。さて、自分自身はどこに身を置くか。時の流れに身を任せ、かな。それではまた、来週、お目にかかりたいと思います。

こちらの商品の詳細はハッピーマウンテン・カンパニーHPをご覧ください(外部サイト)https://www.happymountains.co.jp/home/プロジェクト/こだわりの野営道具/

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著者プロフィール

伊倉 道男 近影

伊倉 道男

フォトグラファー。国学院大学法学部法律学科卒。アパレル会社にて総務人事、営業を経験。その後、但馬 治…