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今日は何の日?■パルサー3兄弟の最上位セダン、リベルタビラ

1982(昭和57)年6月15日、日産自動車は「チェリー」の後継となるFF小型乗用車「パルサー(N10型)」、「ラングレー(N10型)」に続く兄弟車して「リベルタビラ(N12型)」を発売した。3つのモデルは、シャシーやエンジンを共用しながら外見上が異なる販売系列の異なる兄弟車であり、リベルタビラは最後にデビューしたが、3兄弟の中で最上位に位置した。
チェリーF-IIの後継車としてパルサー誕生

1978年5月、「チェリーF-II」の後継モデルとして日産チェリー系列店から「パルサー(N10型)」がデビューした。チェリーは、1970年10月に日産初の小型FF車として誕生。1974年には、モデルチェンジして2代目となり、「チェリーF-II」を名乗った。

パルサーは「サニー」のワンクラス下に位置し、“パルサー・ヨーロッパ”のキャッチコピーの通り、欧州車を意識したシャープな直線基調のスタリングが特徴。当初は、4ドアファストバックの2BOXスタイルだったが、4ヶ月後に3ドアハッチバックとクーペ、ライトバンと多彩なラインナップが用意された。
パワートレーンは、最高出力70ps/最大トルク10.2kgmを発揮する1.2L、80ps/11.5kgmの1.4L 直4 OHV、92ps/11.7kgmの同ツインキャブ仕様の3種エンジンと、4速MT/5速MTおよび3速AT(日産スポーツマチック)の組み合わせ。
欧州車風のスタイリングと俊敏な走りのパルサーは、日欧で人気を獲得し、ワールドカーとして堅調な販売を続けた。
パルサーに続いた兄弟車ラングレー

1980年6月には、「パルサー」の兄弟車として日産プリンス系列店から「ラングレー(N10型)」がデビューした。

ラングレーは、シャシーや基本メカニズムはパルサーと共通ながら、「スカイライン」の弟分として位置付けられ、“スカイラインズ・ミニ”と呼ばれ、パルサーとはフロントとリア周りのデザインで差別化された。ボディタイプは、3ドアハッチバックのみのラインナップだった。
パワートレーンは、当初パルサーに設定されていた80ps/11.5kgmの1.4L 直4 OHV、92ps/11.7kgmの同EGI(電子制御燃料噴射)仕様の2種エンジンと、5速MTおよび3速ATの組み合わせ。
1981年3月には、パルサーと同時にマイナーチェンジが実施され、エンジンが85ps/12.3kgmの1.5L 直4 SOHCのキャブ仕様と95ps/12.5kgmの同EGI仕様に置換された。
パルサー/ラングレーが2代目にモデルチェンジ


1982年4月、「パルサー」は初めてのモデルチェンジで2代目(N12型)に進化。3ドア/5ドアハッチバックとクーペが用意され、”ファンタスティックNEWパルサー“のキャッチコピーで先進のFFワールドカーを目指した。
スタリングは、スラントノーズとテーパードフード、リアにかけてはダックテール風のリアエンドを採用した欧州風フォルムで、フラッシュサーフェイス化を徹底したボディで優れた空力性能が実現された。
パワートレーンは、最高出力75ps/最大トルク10.7kgmを発揮する1.3L、85ps/12.5kgmの1.5L 直4 SOHC、95ps/12.5kgmの同EGI仕様の3種エンジンと、5速/4速MTおよび3速ATの組み合わせ。

同年6月には、「ラングレー」も3ドア/5ドアのハッチバックの2代目(N12型)となった。“スカイラインの神話がミニになった”というキャッチコピーで、“スカイラインズ・ミニ”が継承された。
フロントグリルに角型2灯のヘッドライトとし、ボンネット先端にはブラックで縁取り、リアにはブラックガーニッシュに大きなコンビランプが組み込まれた。パッと見の印象は、5代目(愛称ジャパン)「スカイラインGT(C210系)」をダウンサイジングしたようなスタイリングだった。
パワートレーンは、1.5L 直4 SOHC、同EGI仕様の2種エンジンと、パルサーと同じ5速/4速MTおよび3速ATの組み合わせ。
2代目パルサーとラングレーも初代同様、日欧で安定した人気を獲得した。
パルサー/ラングレーに続いた3男坊のリベルタビラ誕生

2代目「パルサー/ラングレー」に続いて同じく兄弟車の「リベルタビラ」は、ラングレー2代目の2週間後の1982年6月のこの日に登場(ラングレー2代目は6月1日)。リベルタビラは、3兄弟の最上位に位置する4ドアセダンのみのラインナップで、「ブルーバード」と同じ日産ブルーバード系列店で販売された。

基本的なフォルムはパルサー・サルーンと共通ながら、角形4灯式ヘッドランプの採用により、ブルーバードの弟分的な上質な印象で仕上げられた。室内は、クラストップレベルに広さがあり、特に後席は2.0Lクラスに匹敵する余裕があった。

シャシーやサスペンション、横置きエンジン、FFレイアウトなども共通。パワートレーンは、ラングレーと同様の1.5L 直4 SOHC、同EGI仕様の2種エンジンと、5速/4速MTおよび3速ATの組み合わせ。


車両価格は、95.8万~127.5万円に設定。ラングレーも好調な販売数を記録し、パルサー3兄弟の一角としての役目を果たした。当時の大卒初任給は12.5万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で178万~235万円に相当する。
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パルサー3兄弟は、実用性と走りのバランスを取った中心的な存在「パルサー」、スカイラインをダウンサイジングしたようなデザイン重視のスタイリッシュな「ラングレー」、大人向けの上級指向「リベルタビラ」に棲み分けされた。パルサー3兄弟は、当時日産が進めていた販売チャンネル拡大路線を象徴するモデルだった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
