近年はドアロックと連動して外から押して開ける機構が主流に

近年の新型車では、車両のドアロック解除と連動し、給油口のフタ(フューエルリッド)を外から直接手でポンと押し込んで開ける「プッシュリフト式(電磁アクチュエーター式)」が主流になりつつある。
これは、ドアの鍵が開いていれば外からフタを押し込むだけで開き、逆にドアを施錠すれば給油口も自動的にロックされるというしくみで、車を降りてから鍵を開け閉めする日常の動作に自然に溶け込んでいるため、余計な操作を挟む必要がない。

しかし、かつては運転席の足元や脇の床面に給油口を開けるレバーが配置されているのが当たり前だった。
ガソリンスタンドに到着したら、まずは運転席の下に手を伸ばしてレバーを引っ張り、「パカッ」と音がするのを聞いてから降車するのが一連の流れだったのだ。
教習所でも習う基本的な操作であり、長年車に乗っているドライバーにとっては無意識に手が伸びる装備ともいえるが、いったい給油口を開けるレバーは姿を消しつつあるのだろうか。
実は、仕様変更の背景にはスマートキーの普及による利便性の向上が大きく関係している。
キーをポケットやバッグに入れたままドアの施錠や解錠ができるようになったことで、わざわざ車内に戻ってレバーを引く手間が省け、降車してそのままスムーズに給油作業へ移ることができるようになったのだ。

さらに、メーカー側の意図として、運転席から後方の給油口まで繋がっていた長い金属製のワイヤー類を削減することによる軽量化やコストダウンも理由に挙げられる。
くわえて、足元のレバーをなくすことでフロア周りの凹凸を減らし、より洗練されたすっきりとした内装デザインを実現できるという利点も大きいとされる。
最新のトレンドを知ることでレンタカーなどの利用時も安心

こうした給油口の開閉機構の変化は、自動車の電子制御化やスマート化が進んだことによる時代の流れといえる。
かつてはレバー式だけでなく、鍵穴に直接キーを挿して開けるタイプもあったが、現在ではより直感的でシームレスな操作性が求められるようになっているのだ。
このように、技術の進化によって車内のインターフェースは日々変化しているため、長年同じ車に乗り続けている人がいざ別の車を運転した際、ガソリンスタンドに到着してからレバーが見当たらずに慌ててしまうというケースも少なくない。
実際、セルフガソリンスタンドで給油機の前に車を停めた後、足元やダッシュボード周りを必死に探す姿は、レンタカーや代車を利用する際によく見られる光景だ。

そのため、レンタカーや代車に乗る際も焦らないよう、最新の給油口の開け方のトレンドを知識として知っておくと面白いかもしれない。
事前の確認を怠らず、機構のしくみを理解しておくことで、慣れない車でも戸惑うことなくスムーズなドライブを楽しむことができるはずだ。
