連載
今日は何の日?■RX-7タイプRの走りを磨いたバサーストR

2001年(平成13)年8月31日、マツダは3代目FD型「RX-7」の特別限定車「タイプR バサーストR」を限定500台で発売した。世界唯一のロータリースポーツ「RX-7」をベースにしたスポーティモデル「RX-7タイプR」よりさらにスポーティさを強調した特別なモデルだ。
ロータリースポーツの代名詞となったRX-7


マツダは、1967年5月に世界初の量産ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」をデビューさせ、その後「ファミリアクーペ」、「ルーチェクーペ」、「サバンナ」、「コスモAP」と、ロータリー搭載車のラインナップ展開を進めた。
そして、1978年4月にロータリー第6弾としてスポーツカー「サバンナRX-7」(SA22C)がデビューした。リトラクタブルヘッドライトを装備したラジエターグリルレスのスラントノーズ、リアは個性的なリフトバックウインドウとリアデッキで構成された。


搭載された12A(573cc×2)型ロータリーエンジンは、最高出力130ps/最大トルク16.5kgmを発揮し、1000kgを切る軽量ボディによって、最高速度は180km/h、0→400m加速15.8秒と、「ポルシェ924」や「フェアレディZ」に匹敵する抜群の動力性能を誇った。

さらに、軽量コンパクトなロータリーの特徴を生かして、エンジンをフロントミッドシップしたFRレイアウトで、前後重量配分50.7:49.3を達成し、スポーツカーらしい軽快なハンドリング性能も実現。洗練されたデザインとロータリーエンジンによる力強い走りで、RX-7は一世を風靡する大ヒットモデルとなった。
パワーアップして重厚なフォルムに変貌した2代目FC型RX-7

人気の「RX-7」は、1985年10月に2代目(FC3S)にモデルチェンジした。2代目は、本来のスポーティさに加えてラグジュアリー感も追求した。

初代のシャープなスタイリングから、やや丸みを帯びた空力性能に優れたマッシブなスタイリングに変貌し、フロントミッドシップでFRレイアウトという理想的な前後重量配分は継承された。

パワートレーンは、「コスモAP」に搭載されていた13B型(654cc×2)2ローターエンジン、これにインタークーラー・ツインスクロールターボを搭載し、最高出力185ps/最大トルク25.0kgmを発揮。2代目サバンナRX-7は、初代の人気を引き継いで走り好きから熱烈に支持された。
最速のロータリースポーツを目指した3代目FD型RX-7


3代目「RX-7(FD3S)」は、マツダが当時展開していた販売ネットワークの5チャンネル体制のひとつであるアンフィニ店の冠が付けられ、「アンフィニRX-7」として1991年10月にデビューした。
先代よりも、さらにワイド&ローの流麗かつ躍動感あるスタイリングとなり、RX-7として初めて3ナンバーボディとなった。3ナンバーながら車両重量が1270kg~1280kgに抑えられたのは、マツダ独自のモノコックスペース構造による軽量化ボディのおかげだった。

ロータリーエンジンは、13B-REW(654cc×2)型でインタークーラー・シーケンシャルツインターボの装着によって、先代を大きく上回る最高出力255ps/最大トルク30kgmを発揮。最高速度180km/h、0-400m加速は13.8秒と国内トップクラスの性能を誇った。
車両価格は360万~444万円とかなり高額。ちなみに当時の大卒の初任給は17万円(現在は約23万円)程度なので、単純計算では現在の価値で約487万~601万円に相当する。
タイプRを進化させたタイプRバサーストR

2001年8月のこの日、3代目FD型「RX-7」の特別限定車「タイプRバサーストR」が限定500台で発売された。


タイプRバサーストRは、「RX-7 タイプR」の最終形と位置付けられる。タイプRは、3代目RX-7の軽量で走りを追求したスポーツグレードとして誕生。一方のバサーストは、RX-7がオーストラリアの耐久レース“バサースト12時間”で優勝したことを記念して、タイプRをベースにした記念仕様車として1994年に初めて設定された。バサーストは記念モデルであり、ハード面の変更は少なく、記念デカールや専用色、内装の変更のみだった。その後もタイプRは、軽量なスポーツモデルとして進化して、1996年時点で最高出力は280ps向上し、サスペンションの熟成も行なわれた。

そしてタイプRの最終形として登場したタイプRバサーストRには、バサーストR デカールや車高調整式ダンパー、マツダスポーツ製のカーボン調パネル、カーボン製アルミシフトノブ&アルミパーキングブレーキレバーなどの専用装備が備えられた。

パワートレーンは、最高出力280ps/最大トルク32.0kgmの13B-REW(654cc×2)型ロータリーインタークーラー・シーケンシャルツインターボエンジンと5速MTの組み合わせ。車両価格は、339.8万円と標準的なタイプRより15.0万円ほど廉価だった。
・・・・・・・・・


ロータリースポーツとして一世を風靡した「RX-7」だが、1998年~2002年にかけての排ガス規制強化への対応にリソースがかかることから、排ガス対応を断念して2002年4月に発売された特別限定車「RX-7スピリットR」を最後に、同年8月に生産を終了した。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。








