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今日は何の日?■初代パルサーにクーペとハッチバックを追加

1978年(昭和53)年9月28日、日産自動車は同年5月に「チェリー」の後継車としてデビューした初代(N10型)のセダン「パルサー」に、クーペとハッチバックを追加した。“パルサー・ヨーロッパ”のキャッチコピーで登場したセダンに、若者をターゲットにした個性的なデザインのスポーティなクーペとハッチバックが追加されたのだ。
チェリーの後継として誕生したパルサー


初代パルサー(N10型)は、1978年5月に日産初のFF車「チェリー」の後継モデルとして誕生した。パルサーは、「サニー」のプラットフォームなど主要なコンポーネントを共有する兄弟車という位置付けだが、サニーよりもカジュアルで欧州志向が強かった。
“パルサー・ヨーロッパ”をキャッチコピーとし、それをイメージするような欧州車を意識したシャープな直線基調のスタイリングが特徴。当初は、ファストバックスタイルの4ドアセダンのみだった。

パワートレーンは、厳しい昭和53年排ガス規制をクリアした最高出力70ps/最大トルク10.2kgmを発揮する1.2L 直4 OHV、80ps/11.5kgmの1.4L 直4 OHVの2種エンジンと、4速および5速MTの組み合わせをベースに、1.4L搭載モデルには3速セミAT(スポーツマチック)が採用された。これは2ペダル仕様の、いわゆる自動MTである。
車両価格は、77.4万~87.0万円(1.2L車)/94.5万&101.3万円(1.4L車)。当時の大卒の初任給は10.3万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算で現在の価値では約173万~194万円/211万&226万円に相当する。
欧州車風のスタイリングと俊敏な走りのパルサーは日欧で人気を獲得し、ワールドカーとして堅調な販売を続けた。
4ヶ月遅れで2ドアクーペと3ドアハッチバックが追加


1978年9月のこの日、初代「パルサー・セダン」にスポーティな2ドア「パルサー・クーペ」と3ドア「パルサー・ハッチバック」が追加された。
クーペのスタイリングは、車体側まで回り込んだリア・ロールガラスを使用したハッチゲートを採用し、開放感を演出。さらに、ハニカム状のフロントグリルや黒色大型バンパー、ルーフ後端から車体側面にかけての大型ルーフフィニッシャーなど、個性的かつスポーティさをアピール。インテリアも、シートのデザインなどでスポーティに仕上げられた。


一方のハッチバックは、セダンに近い直線基調のスタイリングでクーペほど専用性はなく、セダンの居住性を確保しながら、後部には大型ハッチゲートを採用し利便性の向上とスポーティさのバランスを取ったモデル。インテリアについても、クーペほどスポーティでなく、実用性重視だった。
パワートレーンは、セダンと同じ1.2L 直4 OHVと1.4L 直4 OHVに加えて、最高出力92ps/最大トルク11.7kgmの1.4L 直4 OHV EGI(電子燃料噴射)の3種エンジンと、4速/5速MTおよび3速セミATの組み合わせ。
車両価格は、91.8万~110.6万円(クーペ)/74.0万~108.0万円(ハッチバック)に設定。現在の価値では、約205万~247万円/165万円~241万円に相当する。

クーペとハッチバックは、先代チェリーのスポーティさを受けつぐ形で、特にクーペの注目度は高く、パルサー人気を加速することになった。

クーペがパルサーシリーズ人気をけん引
パルサーシリーズは、「パルサー・クーペ」と「パルサー・ハッチバック」が追加された後も、ユーザーのニーズに合わせた車種展開を進めた。特にクーペは、スポーティモデルの入門車の代表格として人気を集めたため、日産もその人気に応えるような改良を行なった。1980年5月には、ヘッドライトが丸目2灯からスポーティな角型2灯に変更された。
1981年3月には、エンジンを1.3L SOHCと1.5L SOHCに換装してパワーアップし、同時に足回りが改良され、走りのパフォーマンスを大きく向上させた。これを機に、パルサー・クーペを使ってモータースポーツ活動を積極的に展開。ワンメイクレースの開催や国内外ラリーへの参戦のほか、プライベートチーム向けのパーツも相次いで発売した。

先代のチェリーに続き、スポーティなイメージを前面に押し出して人気モデルとなったパルサー・クーペは、1982年4月に2代目へとモデルチェンジして「エクサ」というサブネームを冠して、さらに走りを追求した。
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「パルサー・クーペ」は、「チェリーX-1R」の後継として、スポーティドライブを楽しむ層から人気を得て、パルサーシリーズを代表するモデルになった。またハッチバックは、スポーティさに加えて使い勝手の良さで幅広い層から支持された。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。




