連載

今日は何の日?

■マイナーチェンジで内外装を刷新した2017年モデル

R35型 MY17「日産GT-R」

2016(平成28)年7月27日、日産自動車は日本を代表する高性能スポーツ「NISSAN GT-R」の2017年モデルの発売を開始した。2017年モデルでは、2007年の発売以来、最大規模となる内外装のデザイン変更に加え、新技術の採用によって更なる走行性能の向上が図られた。

スカイラインの冠が取れたR35型GT-R誕生

1999年1月にデビューした最後の「スカイラインGT-R(BNR34型)」

BNR34型「スカイラインGT-R」が生産を終え、5年のブランクを経て2007年に登場したのが、スカイラインの冠が取れたR35型「NISSAN GT-R」である。

2007年12月にデビューしたR35型「NISSAN GT-R」。スカイラインの冠が取れた初の「GT-R」

R35型GT-Rの最大の特徴は、エンジンがそれまでの2.6L 直6ツインターボ(RB26DETT型)から、3.8L V6ツインターボ(VR38DETT型)に変更されたこと。性能は、最高出力280ps/最大トルク40.0kgm(※自主規制値)から480ps/60.0kgmへと大幅に向上し、トラスミッションはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)に変更され、最高速度は300km/hを超えた。

2007年12月にデビューしたR35型「NISSAN GT-R」に搭載されたVR38DETT型エンジン

スタイリングは、より流線美が強調され、円形テールランプはスカイラインGT-Rから継承。駆動方式は、先代同様の電子制御トルクスプリット(アテーサ4WD)システム、サスペンションは4輪マルチリンク、ブレーキはイタリア・ブレンボ製のベンチレーテッドディスクと基本仕様は先代と同じだが、エンジンのパワーアップに対応した改良が加えられた。

2007年12月にデビューしたR35型「NISSAN GT-R」。スカイラインの冠が取れた初の「GT-R」

車両価格は、標準グレード777.0万円、プレミアムエディション834.75万円に設定された。

2007年12月にデビューしたR35型「NISSAN GT-R」。スカイラインの冠が取れた初の「GT-R」

年次改良で進化を続けたGT-R

日産GT-Rは、毎年改良を続ける年次改良によって進化している。以下に、MY 14(画像はMY15)までの改良経緯を簡単にまとめた。

正式発表ではなかったがMY08もあったのだ

MY09(2008年12月~)

MY09(2008年12月~)
MY09 Spec V(2009年1月2日発売)

最高出力が480ps→485psに向上。新ショックアブソーバー採用などサスペンションセッティングの改良により、回頭性に優れたハンドリングとよりフラットな乗り心地の両立が図られた。

MY10(2009年12月~)

MY10(2009年12月~)

フロント/リアのサスペンションの改良により、さらに乗り心地を改良。サスペンションのラジアスロッドブッシュの剛性を改善し、路面接地のダイレクト感が改善された。

MY11(2010年11月~):マイナーチェンジ

MY11(2010年11月~)

よりダイナミックかつ上質化された内外装、エンジンパワーアップなど初の全般にわたる大幅な改良を実施。エンジンの最高出力530ps/最大トルク62.5kgmへと大きく向上し、エンジンカバーが赤色に変更された。

MY12(2011年11月~)

MY12(2011年11月~)

全世界展開する中で、右ハンドル車の足回りに異例の左右非対称セッティングを採用したことが特徴。「SpecV」を受け継ぐスパルタンな「TRACK PACK」が追加され、最高出力550ps/最大トルク64.5kgmまで向上した。

MY13(2012年11月~)

MY13(2012年11月~)

ニュル24時間レース参戦の実績を全面反映した“熟成型アップデート”が最大のポイントである。エンジンパワーは据え置きだったが、レスポンスと高回転域の伸びを向上させ、高速安定性と乗り心地が大幅に改善。

MY14(2013年12月~)

MY14(2013年12月~)

2014年2月には、サーキット志向の600ps/66.5kgmを発揮する最強「GT-R NISMO」が登場した。

MY15(201年11月~)

大規模マイナーチェンジのMY17(2017年モデル)

R35型 MY17「日産GT-R」
R35型 MY17「日産GT-R」のリヤビュー

続いて2016年7月のこの日、マイナーチェンジした2017年モデルが発売された。

R35型 MY17「日産GT-R」

2017年モデルでは、新デザインのグリルやバンパー、サイドシル、リアディフューザーによって、フロントからリアにいたるまで大幅なエクステリアデザインを採用。同時に、流線型のフォルムによって空気抵抗やダウンフォース、冷却性能についても改善し、またボディ色に鮮やかなアルティメイトシャイニーオレンジが加わった。

R35型 MY17「日産GT-R」の乗降性

インテリアは、コクピットまわりを水平基調のデザインとしつつ、ドライバーを包み込むようなレイアウトで操作性の向上と高品質感が図られた。インパネは、一枚革のナッパレザーで仕立てられ、カーナビのディスプレイは7インチから8インチに拡大された。さらに、モニター上の設定・操作を手元で行なうことができる“ITコマンダー”が配置され、パドルシフトがステアリングコラム固定式からステアリングホイール固定タイプに変更された。

R35型「GT-R」2017年モデル搭載の3.8L V6ツインターボエンジン(VR38DETT型)
R35型「GT-R」2017年モデル搭載の3.8L V6ツインターボエンジン(VR38DETT型)

パワートレーンは、パワーアップした最高出力570ps/最大トルク65.0kgmを発揮する3.8L V6ツインターボエンジンと、改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速~高速域のより力強い加速が実現された。

また、高度にチューンされたサスペンションと新デザインの20インチ鍛造アルミホイールの効果で、タイヤの接地性と高速安定性が向上。一方で、遮音性能の見直しによって、ロードノイズや風切音も大幅に低減した。

R35型 MY17「日産GT-R」パワートレーン

車両価格は3グレードで、996.084万円(Pure edition)/1170.504万円(Premium edition)/1186.92万円(Black edition)だった。

R35型「GT-R」2017年モデルのコクピット
R35型「GT-R」2017年モデルのフロントシート
VR38DETTパワーアップの歴史

★R35 MY17「GT-R」、標準仕様とNISMO仕様の違いはコレ ↓ ↓ ↓

・・・・・・・・・・・

最後のR35GT-Rはグレード「Premium Edition T-Spec(プレミアムエディションTスペック)」でカラーは「ミッドナイトパープル」だった
最後のR35GT-Rはグレード「Premium Edition T-Spec(プレミアムエディションTスペック)」でカラーは「ミッドナイトパープル」だった

その後、R35型GT-Rはフルモデルチェンジすることなく年次進化を続けたが、2025年8月に18年間で約4万8000台を記録して生産を終えた。しかし、日産は2030年(2028年頃か?)までに復活させると明言している。おそらくハイブリッド化して再登場すると思われ、安心したファンが多いのではないだろうか。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

最後の日産GT-Rが日産栃木工場でラインオフ!2007年のデビュー以来18年の歴史に幕……

2025年8月26日(火)、2007年のデビュー以来、進化を続けてきた日産が誇るスーパースポーツカー「日産GT-R」の最終生産車が日産栃木工場でラインオフした。これにより、日産GT-Rは18年の歴史に幕を引くことになる。

連載 今日は何の日?

by MotorFan
歴史 3時間前

「日産GT-R」が大規模なマイナーチェンジ! 996万~1187万円でMY17誕生【今日は何の日?7月27日】

by MotorFan
歴史 2026.07.26

スズキのコンパクトSUV“エスクード”にパワフルな直噴ターボを搭載した「エスクード1.4ターボ」を259万円で17年に追加【今日は何の日?7月26日】

by MotorFan
歴史 2026.07.25

三菱パジェロの血統を継ぐ海外専用車「パジェロスポーツ」3代目のビッグマイナーチェンジをタイで19年に発表【今日は何の日?7月25日】