2026年6月の普通・軽自動車販売台数トップ10

| 順位 | 種別 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前月比 | 前年比 |
| 1位 | 軽自動車 | ホンダ・N-BOX | 19,527台 | 141% | 120.9% |
| 2位 | 軽自動車 | スズキ・スペーシア | 13,966台 | 124.8% | 118.9% |
| 3位 | 普通自動車 | トヨタ・ヤリス | 12,607台 | 121.2% | 105.6% |
| 4位 | 普通自動車 | トヨタ・ライズ | 12,208台 | 126.7% | 108.8% |
| 5位 | 普通自動車 | トヨタ・シエンタ | 11,730台 | 125.9% | 139.9% |
| 6位 | 普通自動車 | トヨタ・カローラ | 11,399台 | 116.3% | 103.4% |
| 7位 | 軽自動車 | ダイハツ・タント | 10,487台 | 139.1% | 93.4% |
| 8位 | 普通自動車 | トヨタ・ルーミー | 10,291台 | 122.8% | 108.7% |
| 9位 | 軽自動車 | ダイハツ・ムーヴ | 9,649台 | 111.6% | 75.6% |
| 10位 | 普通自動車 | トヨタ・ランドクルーザー | 8,778台 | 247.2% | 218.1% |
N-BOXが頭ひとつ抜ける、3位以下ではトヨタ勢が厚い布陣
2026年6月の販売台数で首位となったのは、ホンダ・N-BOXである。販売台数は19,527台、前年比は120.9%だった。
5月の13,850台からは5,677台増加しており、普通自動車と軽自動車を合わせたトップ10のなかでも前月からの増加幅は大きい。
さらに、2位のスペーシアは13,966台であり、N-BOXとの差は5,561台となった。5月は両車の差が2,661台だったため、6月はN-BOXがその差を大きく広げた形だ。
普通自動車と軽自動車を横断して比較しても、N-BOXの販売規模は際立っている。軽自動車市場で首位を維持するだけでなく、国内の主要乗用車を含めても頭ひとつ抜けた販売台数となった。
2位にはスズキ・スペーシアが入った。販売台数は13,966台、前年比は118.9%だった。
N-BOXには差を広げられたものの、3位のヤリスは12,607台。スペーシアはヤリスを1,359台上回っており、総合ランキングでも2位を維持した。
上位2車種はいずれも軽スーパーハイトワゴンである。普通自動車を含む販売ランキングでもN-BOXとスペーシアがワンツーを占めたことから、広い室内空間やスライドドアを備えながら、軽自動車ならではの取り回しやすさを持つモデルの販売規模の大きさが改めて表れた。
3位はトヨタ・ヤリスで、販売台数は12,607台、前年比は105.6%だった。
ヤリスは普通自動車ランキングでは首位だが、軽自動車を含めるとN-BOX、スペーシアに次ぐ3位となる。
ただし、5月の10,401台からは2,206台増加し、6月も1万台を大きく上回った。ハッチバックに加え、ヤリスクロスなどを含むブランド通称名別の集計として、高い販売水準を維持している。
4位にはトヨタ・ライズがランクイン。販売台数は12,208台、前年比は108.8%だった。
5月の9,633台から2,575台増加しており、SUV販売ランキングでは首位。総合ランキングでも4位に入った。
大型SUVやミドルクラスSUVが販売台数を伸ばすなか、コンパクトSUVのライズが普通・軽自動車を合わせたランキングでも上位に入っている点は興味深い。SUVらしいスタイルだけでなく、日常での取り回しやすさも販売規模につながっていることがうかがえる。
5位にはトヨタ・シエンタが入った。販売台数は11,730台、前年比は139.9%だった。
ミニバン販売ランキングでは首位となっており、総合ランキングでもトップ5に入った。コンパクトなボディサイズと多人数乗車に対応できる実用性を備え、ファミリーカーとして高い販売水準を記録している。
3位のヤリスから5位のシエンタまでの販売台数差は877台にとどまる。ヤリス、ライズ、シエンタと性格の異なる3車種が鎬を削っており、総合ランキングの上位争いは拮抗している。
6位にはトヨタ・カローラが入った。販売台数は11,399台、前年比は103.4%だった。
5月は9,799台で普通自動車ランキング2位だったが、6月は普通自動車では4位、軽自動車を含む総合ランキングでは6位となった。
ただし、販売台数は5月から1,600台増加している。セダン、ツーリング、スポーツ、クロスなどを含むシリーズ全体で幅広い需要を取り込める点は、カローラの強みといえる。
7位にはダイハツ・タントが入った。販売台数は10,487台、前年比は93.4%だった。
5月の7,539台から2,948台増加し、軽自動車ランキングでは4位から3位へ浮上。総合ランキングでもトップ10に入った。
前年同月比では100%を下回ったものの、6月は1万台を超えている。N-BOX、スペーシアとともに軽スーパーハイトワゴンが総合トップ10に3車種入り、同カテゴリーの販売規模の大きさを示す結果となった。
8位にはトヨタ・ルーミーが入った。販売台数は10,291台、前年比は108.7%だった。
ルーミーは3列シートを持たないコンパクトトールワゴンだが、広い室内空間とスライドドアを備えている。軽スーパーハイトワゴンに近い実用性を求めながら、普通自動車を選択するユーザーの需要を取り込むモデルといえる。
9位はダイハツ・ムーヴで、販売台数は9,649台、前年比は75.6%だった。
前年同月を下回ったものの、5月の8,647台からは販売台数を伸ばしている。なお、2025年6月は新型ムーヴが発売された月にあたり、前年比には前年の高い販売水準との比較という側面もある。
N-BOXやスペーシア、タントといったスーパーハイトワゴンが上位に並ぶなか、ムーヴが総合9位に入った点にも注目したい。軽自動車市場では、室内の広さだけでなく、日常での扱いやすさや車両価格などを重視する需要も根強いことがうかがえる。
10位にはトヨタ・ランドクルーザーが入った。販売台数は8,778台、前年比は218.1%だった。
5月の3,551台からは5,227台増加しており、前月比は247.2%。6月はSUVランキングで2位、普通自動車ランキングで6位となり、軽自動車を含む総合ランキングでもトップ10入りした。
ランドクルーザーは、悪路走破性や耐久性を強みとする本格SUVだ。N-BOXやスペーシアのような日常での実用性を重視した軽自動車、ヤリスやライズのようなコンパクトモデルが並ぶなか、大型SUVのランドクルーザーが10位に入った点は6月のランキングを象徴する動きのひとつといえる。
軽自動車が上位を堅持する一方、トヨタ勢はさらに勢力を拡大
2026年6月の総合ランキングでは、N-BOXとスペーシアが5月に続いて1位、2位を占めた。軽自動車が普通自動車を抑えてトップ2を維持しており、なかでもN-BOXは19,527台を販売して2位以下との差を広げている。
一方、トップ10全体の構成を見ると、5月は軽自動車と普通自動車が5車種ずつだったのに対し、6月は軽自動車4車種、普通自動車6車種となった。5月に10位だった日産・ルークスがトップ10圏外となり、代わってランドクルーザーが10位に入っている。
普通自動車では、ヤリス、ライズ、シエンタ、カローラ、ルーミー、ランドクルーザーと、トヨタ車が6車種ランクインした。5月の5車種からさらに1車種増えており、コンパクトカー、SUV、ミニバン、コンパクトトールワゴン、本格SUVまで幅広いカテゴリーで上位に入っている。
特に3位のヤリスから5位のシエンタまでは877台差と拮抗している。上位2車種では軽スーパーハイトワゴンの強さが際立つ一方、その背後では性格の異なるトヨタ車が高い販売水準で並ぶ構図となった。
首位争いの顔ぶれは5月から変わらなかったものの、トップ10全体では普通自動車の比重が高まり、トヨタ勢はさらに版図を広げた。6月は上位2車種の強さと、その背後で車格や用途の異なるモデルが僅差で競う構図がより明確に表れた月といえる。