前後ドアが同時に開く大開口 自然吸気には6速MTも用意

2018年にローンチされた後、ADAS機能の標準化やアウトドアスタイルの特別仕様車設定、ピュアEVバージョンの追加などを行ないつつ現在に至るのが、軽自動車に限らずすべてのホンダ車の中で唯一の商用モデルとなるN-VAN。

エクステリア

趣味性の強い「FUN」の差別化ポイントはツートーンのフルホイールキャップや丸目のフロントマスク。ボディサイドの特徴的な3本のビードラインは軽バンの機能性をアピールする。最小回転半径は4.7m。

ただし特徴的なのはその生い立ちで、構造的なベースとなったのはホンダ独自のセンター燃料タンクレイアウトを採用する乗用モデルのため、パワーユニットがフロントに横置きされた前輪駆動方式がベース。

インストルメントパネル

商用車とは思えないソリッドな操作感の6速MTは、ハンドルから近いインパネ中央に配置され使いやすい。MTには、いまどき珍しいステッキ式パーキングブレーキが採用されるが、CVT車は足踏み式パーキングブレーキとなる。

それゆえ、軽商用車として一般的なキャブオーバーレイアウトと比べるとどうしても厳しく制約される荷室長を補うため、助手席を簡易的なつくりとして低く小さく折り畳める機構を採用。これによって、ドライバーひとり乗り状態であれば2.6m超の長尺物の収納までを可能としているほか、左側面はセンターピラーが存在しないデザインとして前後ドアを同時に開けば巨大な開口部を実現できることも大きな特徴になっている。

居住性

オーソドックスな軽商用車とは一線を画すそうしたユニークな特徴をもつこのモデルがビジネスユースのみならずパーソナルユースも意識して開発されていることは、グリーン系やイエロー系のボディカラーの設定からも明らか。

うれしい装備

積み下ろし性に優れたBピラーレスを採用。アウトドア・レジャーでは“走るテント”としても活用できる。
月間販売台数    2111台(25年7月~12月平均値)
現行型発表    18年7月(一部改良 24年4月)
WLTCモード燃費  19.8㎞/ℓ※自然吸気のFF車(6速MT)  

ラゲッジルーム

走りも内圧設定が高めな商用車向けタイヤを装着するため、低速域で路面凹凸を直接的に伝えてくる印象はある一方で、操縦安定性の絶対レベルはなかなか高いこともやはり一般的な軽商用車とは一線を画した存在であることを意識させられる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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