日常使いに優れた機能が充実 走りの質感や操縦安定性も◎

2023年11月登場のスペーシアは、現行モデルで3代目となる。ただし前身のパレットが事実上の初代と言ってよく、このパレットは結果的に一世代でスペーシアにバトンを渡したが、ライバルの初代ダイハツ・タントの登場(07年12月)と相前後して08年1月には登場していた。
エクステリア




またパレットは日産ルークス、マツダ・フレアワゴンとしてもOEM供給されていた。さらにパレットから初代スペーシアへと移行してからは、マツダ・フレアワゴンのOEMは継続されたが、日産版はデイズ・ルークスとなり、このモデルは三菱と日産の協業により誕生した合弁会社のNMKVの開発・生産に変わり、三菱eKスペースとの兄弟車へと発展した……こんな経緯をもつ。初代スペーシアの登場は13年3月だった。
乗降性


現在のラインナップはスペーシアとスペーシアカスタム(ほかに24年9月に登場したスペーシアギア)が用意される。いずれも基本のボディは〝丈夫で大容量のコンテナ〞をモチーフとしたもので、スペーシアは心地良さ、ワクワク感を、スペーシアカスタムは上質感、華やかさを表現。両車をよく見ると、単にフロントグリルの意匠を違えただけに留まらず、グリル、ヘッドランプ、バンパー形状がまったく別物で、ボンネット、フロントフェンダーまで各々専用に起こされている。
インストルメントパネル

運転席まわりでは電動パーキングブレーキ(カスタムは全車標準)とステアリングヒーターをスズキ軽自動車では初設定。装備ではマルチユースフラップの採用はトピックのとつで、これは後席に備わるフラップの位置、角度を調整することでオットマンモード、レッグサポートモード、荷物ストッパーモードの3パターンの使い方を可能にしたもの。そのほかスペースを拡大し使い勝手を向上させたパーソナルテーブル、静粛性をより高めた天井部のスリムサーキュレーターなども備わる。もちろん実車に触れてみると実際の使い勝手の良さは理解できる。例えば後席座面中央寄りに備わるスライドレバーは凹みに指先が入れられ操作しやすいし、後席を折り畳み、フラットにした格納状態では40㎜低床化されたうえ、床面が水平に収まるため使いやすい。
居住性


また、インパネ助手席側のオープントレー(奥行きは最大部分で183㎜ある)を始め、ボックスティッシュが収まるインパネボックスやスマホも入れておけるシートバックアッパーポケット、助手席シートアンダーボックスなど、ユーザーの使い勝手を手厚くサポートしてくれる収納の豊富さも魅力だ。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートⅡ(衝突被害軽減ブレーキ)は全車に標準装備だが、検知対象を車両、歩行者、自転車、自動二輪車とし、交差点での検知にも対応。ACC、車線維持支援機能など、安全運転支援機能の充実も心強い。
うれしい装備






月間販売台数 1万3544台スペーシアギアを含む(25年7月~12月平均値)
現行型発表 23年11月
WLTCモード燃費 25.1 ㎞/ℓ※「ハイブリッド G」のFF車

ラゲッジルーム


環状骨格構造、構造用接着剤を使用した高剛性ボディの採用で、走りの質感、操縦安定性は高い印象。全車マイルドハイブリッドの組み合わせとしたパワートレインは、ターボは余裕があり扱いやすく、自然吸気でも25.1㎞/ℓの高燃費と実用十分な動力性能を両立させている。


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