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今日は何の日?■S-エネチャージによって走りと燃費を両立させたスペーシアターボ

2015(平成27)年8月18日、スズキは軽スーパーハイトワゴン「スペーシア」に、ターボエンジンと加速時にモーターでエンジンをアシストする“S-エネチャージ”を組み合わせたモデルを設定し発売した。従来のS-エネチャージを搭載したNA車(自然吸気)に対し、モーターアシスト頻度を増やし、力強い走りと低燃費を両立した。
スーパーハイトワゴンのタントに対抗したスペーシア


2003年11月、ダイハツから当時市場を席巻していたハイトワゴンより、さらに背の高いスーパーハイトワゴンの「タント」が登場して人気を集めた。対抗するスズキは、2008年に同様のスーパーハイトワゴン「パレット」を発売した。


2013年3月に、パレットはモデルチェンジを機に車名を「スペーシア」に変更。パレットからすべての面において大きく進化して大幅にクルマが変わったことから、広大なスペースをイメージさせるスペーシアという車名に変更したのだ。


スペーシアは、全高1735mmのスーパーハイトの特徴を生かした広い車内空間と、低燃費がセールスポイントだった。その中核となったのは、90kgも車重を軽くした軽量化技術と、“スズキグリーンテクノロジー”という独自の低燃費技術である。スズキクリーンテクノロジーとは、新たに開発された軽量コンパクトな低燃費エンジンと回生ブレーキを効率的に活用した“エネチャージ”と、車速が13km/h以下で走行中にエンジンが停止する“コーストストップ機能付きアイドルストップ”などで構成される。

パワートレーンは、最高出力52ps/最大トルク6.1kgmの660cc 直3 DOHC NA、64ps/10.0kgmのインタークーラーターボの2種エンジンとCVTの組み合わせ、駆動方式はFFと4WDが用意された。
これらの技術によって、優れた燃費性能を達成して人気を獲得したが、販売台数ではパレットに敵わなかった。
S-エネチャージを初めて採用したワゴンR

エネチャージの進化版である“S-エネチャージ”は、2014年8月の5代目「ワゴンR」後期型のマイナーチェンジで初めて採用された。

S-エネチャージは、オルタネーターの代わりにISG(モーター機能付発電機)を使い、リチウムイオン電池の容量も増大。回生できる減速エネルギー量を増やし、ISGのモーター機能によって加速時にモーターアシストし、またエンジンの再起動も行なう。

モーターアシストが作動するためには、リチウムイオンバッテリーの充電量が所定値以上あることが前提で、車速が15~85km/h、エンジン回転数が3500rpm以下で加速状態(アクセルの踏み増)であること。これらが満たされた場合、最長で6秒間のモーターアシストが作動する。また、作動後は3秒間アシストを行なわない。


S-エネチャージは、発電効率の高いISGを採用したことにより、減速時のエネルギー回生能力が約30%向上。アイドリングストップについては、より高い頻度でのエンジン停止が可能となったことなどの効果によって、ワゴンRのS-エネチャージ搭載車は、FF車で32.4km/L、4WD車で30.2km/Lの燃費を達成した。エネチャージに対して、12.5%(FF)/8.6%(4WD)ほど燃費が向上した。
一方スペーシアでは、ターボ車に設定される3ヶ月前の2015年5月に、まずNA車でS-エネチャージが採用されてFF車で32.0km/Lの燃費を記録した。
NA車に続いてターボ車にS-エネチャージを採用
「スペーシア」は、NA車に続いてターボ車にも、2015年8月のこの日にS-エネチャージを採用した。

S-エネチャージ搭載ターボ車は、ISGが最長30秒間のモーターアシストを行なうのに加え、モーターアシストする速度域を発進後~約100km/hとすることで、力強い走りと低燃費を両立。JC08モード燃費は、26.8km/L(FF車)、/25.6km/L(4WD車)を達成。これは、ターボ車としてはトップラスの燃費である。


また、ステレオカメラ方式の衝突被害軽減システム“デュアルカメラブレーキサポート”や全方位モニター付きメモリーナビゲーションなどに加え、新たにクルーズコントロールシステムと7段マニュアルモード付きパドルシフトを採用し、装備も充実した。
車両価格は、149.04万円(FF)/161.136万円(4WD)に設定された。
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S-エネチャージは、簡易的なマイルドハイブリッドと位置付けられる。軽自動車では、搭載スペースやコストの面で大きなモーターを使ったり、複雑なハイブリッドシステムを採用するのは合理的でない。そういうことからも、今後も軽自動車はマイルドハイブリッドの進化版で燃費を改良しつつ、一方でEV化も推進するというのが、基本的な戦略となるだろう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。



