Brough Superior AMB 002 Roadster
コラボレーション第3弾は公道走行可能に

アストンマーティンとブラフシューペリアが共同開発した「AMB 002 ロードスター」は、軽量化とシャープなレスポンスを追求し、公道上で最大限のパフォーマンスを発揮するべく開発。流麗なフォルム、コンパクトなプロポーション、そして精密に造形されたカーボンファイバー製ボディエレメントを組み合わせ、緊張感に満ちたロードバイクが完成した。
アストンマーティンのデザインスタジオが、デザインを担当したAMB 002 ロードスターは、「AMB 001」や「AMB 001 プロ」に続き、前傾したキネティックなスタイルを強調しながら、モーターサイクルの機械的な美しさをアピール。カーボンファイバー製フューエルタンクとサイドフェアリングの滑らかで丸みを帯びた形状など、フォルムと機能性を完璧にバランスさせた。
サイドセクションには、三日月形に切り込まれ、エンジンの冷却を助けるとともにエアフローを整える効果を持つ。また、低い位置に配置されたワイヤーデザインのミラーステーは独自の軽量構造をアピール。サイドフェアリングを貫いて前方へ伸び、ヘッドランプを包み込むデザインが採用されたサイドストレーキは、アストンマーティンのスポーツカーをオマージュする。
リヤセクションには、ヴァルキリーやヴァルハラをイメージしたドラマチックな形状のライトブレードが並ぶ。2本出しの楕円形エキゾーストにはリブ状のヒートシンクが備わり、ヴァンキッシュ、DB12 SDBX Sのエキゾーストフィニッシャーデザインが採り入れられた。
アストンマーティンのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるマレク・ライヒマンは、AMB 002について次のようにコメントした。
「AMB 001とAMB 001 プロという、サーキット専用モーターサイクルを2台を送り出したことに続き、アストンマーティンが手がけたロードバイクを開発することは、私たちにとって長年の夢でもありました。アストンマーティンとブラフシューペリアによる大胆なデザインと、先進的なエンジニアリングを融合することで、AMB 002は、彫刻的で官能的、そして所有したいと思わせる1台になったと考えています」
「モーターサイクルの世界において唯一無二の所有体験とライディング体験を約束します。熱心なモーターサイクル愛好家と目の肥えたコレクターの双方にとって抗いがたいロードバイクです」
先代モデルに続き、300台を限定製造

唯一無二のデザイン、素材、製造技術、そしてクラフトマンシップこそが、アストンマーティンとブラフシューペリアが手がけてきたモーターサイクルを特徴づけている。こうした高い基準を達成することは大量生産とは相容れない。そのため、サーキット専用モデルである先代モデルと同様、「AMB 002 ロードスター」も、1台ずつハンドメイドで個別製造され、わずか300台が限定販売される。
ブラフシューペリア・モーターサイクルズSASのティエリー・アンリエット社長は次のようにコメントした。
「AMB 002 ロードスターは、デザインにおいても、ライディング体験においても唯一無二の存在です。視覚的なインパクトだけでなく、ライディングダイナミクスにおいても際立ったこのロードスターは、刺激的な感覚を生み出します。ライダーの直立した姿勢と、完全に遮られることのない視界を組み合わせることで、絶対的な自信と完全なコントロールのもと、路面の上を滑るように走っているという独特の感覚を味わえるでしょう」
完全新設計の1.1リッターV型2気筒エンジン

2社のパートナーシップによって生まれた初のロードバイクという歴史的モデルにふわしく、AMB 002 ロードスターは、独自の最先端技術が数多く導入された。AMB 002はゼロから設計・開発され、妥協や既存部品の流用を一切行っていない。
心臓部には、完全新設計の1083ccV型2気筒水冷4ストロークエンジンを搭載し、最高出力は130PS、最大トルクは110Nmを発揮。低回転域から中回転域で力強いトルクを発生し、滑らかでスリリングな高回転域へとつながるようチューニングされた。レスポンスに優れ、ドライバーを惹きつけるキャラクターと、扱いやすく刺激的なパフォーマンスが与えられている。
公道という環境で最大限の楽しさを味わえるよう緻密に仕上げられたエンジンは、すべての走行を、そしてすべてのライダーが味わえるように調整。このエンジンはフランス・トゥールーズのブラフシューペリア本社で、設計、機械加工、組み立てまでが行われる。
エンジンには、軽量化と構造効率の最適化を目的として、ビレット材からCNC切削加工された美しいエンジンケースを採用。これはブラフシューペリアが航空宇宙産業レベルの精密な工程を備え、素材加工技術持つからこそ可能になったという。
新型V型2気筒エンジンは、特別なチタン製フレームに収められる。1個のビレット材から削り出されたこのフレームは構造的な背骨を形成しており、ブラフシューペリア独自のバックボーン・アーキテクチャを象徴する印象的な特徴と言えるだろう。さらに重量はわずか5kgに収められている。
AMB 002 ロードスターのフレームは前後50:50という理想的な重量配分を実現するうえで重要な役割を果たした。カーボンファイバー製ボディパネルと燃料タンクによって実現された極めて低い重心と、車体中央に集中されたマスによって、高いバランスと俊敏性を手にしている。
フィオール・フォーク・サスペンション

わずか190kgという軽量フレームと低回転域から中回転域で豊かなトルクを発揮するエンジンを組み合わせることで、AMB 002 ロードスターは力強いパフォーマンスと俊敏な運動性能を両立。今回採用されたもうひとつの独自技術が、特徴的なダブルウィッシュボーン式「フィオール・フォーク」フロントサスペンションだ。
従来型のテレスコピックフォークが抱える課題を避けるため、フィオール・フォーク・サスペンションは、ステアリングとブレーキングによって生じる力を分離しながら、フロントのジオメトリーを正確に制御できる。これは「AMB 001 プロ」のために開発された足まわりを進化させた仕様となり、優れたステアリング精度と俊敏性を実現しながら、高速コーナリング時は高い安定性を提供する。
フィオール・フォーク・サスペンションが持つアンチダイブ特性により、ブレーキング時にも非常に高い安定性を発揮。特にコーナーにおいて車体を傾けた状態でブレーキングする際、その効果を発揮する。
完全ハンドメイドで300台が限定製造されるAMB 002 ロードスターは、すでに初期受注がスタートしており、納車は2027年第3四半期から開始される予定だ。

