N-BOXがマイナーチェンジで商品力を底上げ
ホンダは軽自動車「N-BOX」をマイナーモデルチェンジし、2026年7月17日に発売する。今回の改良では、N-BOX CUSTOMのフロントフェイスを刷新したほか、N-BOX JOYに特別仕様車「BLACK STYLE」を設定。さらに、N-BOXファッションスタイルの2トーンルーフ色を変更するなど、各タイプの個性をより明確に打ち出した。

現行N-BOXは2023年10月に発売されたモデルである。広い室内空間や開放感のある視界による運転のしやすさを特徴とし、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備する。JNCAPの「自動車安全性能2023」では最高評価となる「ファイブスター賞」を獲得している。
販売面でも存在感は大きい。ホンダによれば、N-BOXシリーズは2026年4月に累計販売台数300万台を突破。登録車を含む国内新車販売台数では2021年4月から2026年3月まで5年連続首位、軽四輪車の新車販売台数では2015年4月から2026年3月まで11年連続首位を獲得している。
今回の改良は、そうした主力モデルの基本価値を維持しながら、外観や装備を磨き直す内容となった。

迫力フェイスの「CUSTOM」はクローム加飾で存在感を強調
今回の改良で印象を大きく変えたのが「N-BOX CUSTOM」である。エクステリアは、所有する誇りを感じられる迫力と力強さを表現したデザインへ変更された。

フロントまわりでは、クロームメッキを大胆にあしらったグリル、横方向に伸びるフロントアクセサリーLED、スクエア形状のフォグライトを採用。軽スーパーハイトワゴンらしい実用性を保ちながら、CUSTOMらしい押し出し感を強めている。

リアまわりも専用デザインのリアコンビネーションランプを装備し、リアバンパーをボディー同色に変更した。さらに、CUSTOMエンブレムを配置したテールゲートガーニッシュやロア部のメッキ加飾によって、リアのアウトラインを強調している。

さらに「N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル」では、フロントグリルやサイドシルガーニッシュ、テールゲートガーニッシュなどにダーククロームメッキ加飾を採用。モノトーンに加え、ブラックルーフの2トーンも選択できる。




インテリアはブラックを基調にトーンを統一するとともに、インテリアイルミネーションをナイトブルーへ変更し、クールさと上質さを兼ね備えた空間としている。
ギア感の強い「JOY」にはBLACK STYLEを新設定
「N-BOX JOY」にも改良が加えられた。JOYは、日常使いのしやすさに加えて、アウトドアやレジャーにも似合うギア感を持たせたモデルである。今回のマイナーチェンジでは、そのアクティブな雰囲気をさらに際立たせるため、新たにラウンドタイプのフォグライトを標準装備した。

また、HONDAのレターロゴが目を引く専用フロントグリルを備えた「アクティブフェイスパッケージ」を一部タイプに標準装備する。対象となるのは、N-BOX JOYターボとN-BOX JOY特別仕様車BLACK STYLE全タイプである。専用グリルによってフロントまわりの存在感を高め、標準のN-BOXとは異なるキャラクターをより明確にしている。

さらに今回、新たに特別仕様車「BLACK STYLE」が設定された。ヘッドライトガーニッシュ、HONDAレターロゴ、リアエンブレム、ハーフホイールキャップ、バンパーガーニッシュなどをブラック加飾とし、通常のJOYよりも引き締まった外観としている。アウトドアテイストを強めるだけでなく、黒基調によって落ち着いた雰囲気も加えた点が特徴だ。







インテリアでは、シートや荷室表皮などに用いられるチェック柄にブラックを採用した。さらに、ピアノブラック加飾やアンバーのインテリアイルミネーションを追加し、アクティブさのなかに大人っぽさを持たせている。JOYの親しみやすい雰囲気を残しながら、より精悍で上質な印象を求めるユーザーに向けた仕様といえる。

シンプルで親しみやすい「標準車」も装備面も細部を改良

標準の「N-BOX」は、メッキ加飾を追加したフロントロアグリルとリアテールゲートガーニッシュを採用し、シンプルで親しみやすい外観に洗練感を加えた。N-BOXファッションスタイルでは、2トーンルーフの色にホワイトを採用。オフホワイトの電動格納式リモコンドアミラーやアウタードアハンドル、カラードフルホイールキャップと組み合わせることで、やわらかい雰囲気を演出している。

また、今回のマイナーチェンジでは外装塗料に使用するクリア材も変更され、ボディーの艶感を向上させている。見た目の変更だけでなく、日常的に接する質感にも手が入れられた点は注目だ。




装備面では、全タイプにセンターUSBチャージャーのType-C端子2個と、運転席・助手席シートバックアッパーポケットを標準装備。一部タイプには、9インチHonda CONNECTナビ+ETC2.0車載器、マルチビューカメラシステム、ステアリングヒーター、本革巻ステアリングホイールなどを標準装備する。





福祉車両となるスロープ仕様車は、N-BOXとN-BOX CUSTOMをベースにそれぞれ設定される。スロープ仕様車全タイプに運転席ハイトアジャスターを標準装備し、N-BOX CUSTOMスロープではバックドアランプをLED化した。乗降時や荷物の積み下ろし時の視認性を高める改良である。

価格は176万8800円から

全国メーカー希望小売価格は、N-BOXのFFが176万8800円から。最上位価格はN-BOX JOYターボ特別仕様車BLACK STYLEの4WDで273万7900円となる。スロープ仕様車は非課税で、N-BOXスロープが194万6000円から、N-BOX CUSTOMスロープが244万3500円から設定される。価格は以下の通りである。
・N-BOX:176万8800円/191万4000円
・N-BOX ファッションスタイル:186万7800円/201万3000円
・N-BOX CUSTOM:199万4300円/213万9500円
・N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル:248万1600円/262万6800円
・N-BOX JOY:198万1100円/212万6300円
・N-BOX JOY 特別仕様車 BLACK STYLE:238万5900円/253万1100円
・N-BOX CUSTOM ターボ:243万6500円/258万1700円
・N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル:259万8200円/274万3400円
・N-BOX JOY ターボ:245万6300円/260万1500円
・N-BOX JOY ターボ 特別仕様車 BLACK STYLE:259万2700円/273万7900円
・N-BOX スロープ:194万6000円/207万8000円
・N-BOX CUSTOM スロープ:244万3500円/257万5500円
価格はいずれも左がFF、右が4WD。スロープ仕様車は非課税、その他は消費税10%込みのメーカー希望小売価格である。価格には保険料、税金、登録などに伴う費用は含まれず、リサイクル料金も別途必要となる。
今回のマイナーチェンジは、N-BOXシリーズの選択肢を広げる改良である。CUSTOMは迫力を強め、JOYはアウトドア感に黒基調の特別仕様を追加し、標準車は親しみやすさと質感を磨いた。軽スーパーハイトワゴンの定番モデルとして、幅広い使い方に応える構成となっている。
