ホンダ N-BOXも先代なら走行距離5万km以下でも60万円から狙える

2017年9月から2023年10月まで販売された2代目N-BOXは、ライバルの追従を許さない飛び抜けた質感と高いエンジンスペックが特徴となる。とくに自然吸気エンジンはバルブタイミングに加えて、バルブリフト量をコントロールするi-VTECを搭載しており、マイルドハイブリッドシステムを用いずとも高い動力性能を発揮してくれる。

2代目N-BOXの中古車は、過走行車なら支払い総額30万円から販売されている。自然吸気エンジンモデルなら走行距離5万km以下に条件を絞っても60万円から、カスタムモデルはやや上がって80万円が底値だ。

ターボモデルの価格は標準のN-BOXが80万円から、カスタムグレードは90万円からが相場となる。2020年12月24日にはマイナーチェンジが実施され、内外装のデザイン刷新や安全装備の強化が行なわれたが、特筆するほど中古車価格に差は生じていない。

新車価格が安めのスズキ スペーシアも相場感はN-BOXと同じ

当時から新車販売台数でN-BOXと競い合っていた2代目スペーシアは、スーツケースをモチーフにしたファニーな内外装デザインと高い車内機能性が特徴だ。助手席は前方に水平まで倒せるほか、脱着可能なアンダーボックスが標準で備わっており、後席の格納と組み合わせて車中泊も楽にこなせる。マイルドハイブリッドシステムによる高い発進加速性能と燃費性能もスペーシアの大きな特徴だ。

2017年12月~2023年10月まで販売された2代目スペーシアの中古車は40万円から販売されている。走行距離5万km以下の個体は60万円からとなり、中古車においてはN-BOXとの価格差もない。

スペーシアのカスタムグレードの底値は80万円から、ターボは90万円だ。タフな外観のスペーシアギアは90万円から、スペーシアギアのターボモデルは100万円が底値となる。

2020年8月の仕様変更では安全装備の強化がなされ、先進運転支援システムの刷新とカーテンエアバッグの装着グレード拡大に加え、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールが搭載されたが、N-BOXと同じく改良前後で中古車価格に大きな差はない。

日産 ルークスだけ相場は高め! 走行距離5万km以下では70万円から

2020年3月~2025年9月まで販売された3代目日産ルークスは、普通車用のエンジンを小排気量化して搭載しており、エンジン自体の高い静粛性が大きな特徴となる。しかし、それにより車重がやや重く、燃費性能はライバルに一歩譲る。欠点である車重は全車標準搭載となるマイルドハイブリッドでカバーしており、とりわけターボ+マイルドハイブリッドによるルークスの加速力は別格だ。

2代目日産ルークスの中古車価格は、ライバルよりやや高い価格設定となっている。過走行車でも50万円からとライバルより高く、走行距離5万km以下の個体は70万円、ターボ車は100万円からが相場だ。ライバルのカスタムグレードにあたるハイウェイスターグレードは80万円から、ターボモデルは110万円からが目安となる。

先進運転支援機能が付いた“プロパイロットエディション”については、ハイウェイスターグレードに対して+5万円程度を見積もるとよいだろう。兄弟車である三菱 eKスペースもおおむねルークスと同程度の相場感だが、流通台数が極端に少ないため店頭に並んでいる光景を見ること自体が稀だ。

ルークスは2023年4月にマイナーチェンジが実施されているが、変更点はおもに外観の違いだ。中古車価格にもほぼ影響はなく、年式相応の価格設定と言ってよいだろう。ただし、ルークスは年式による価格変動が、他の3台に比べてやや大きい点には注意したい。

唯一の現行車ダイハツ タントも中古車相場はN-BOXと横並び

2019年7月に登場し、現在も引き続き販売されているタントの特徴といえば、助手席側Bピラーレス構造を採用した“ミラクルオープンドア”だ。動力性能に特筆すべき点はないが、優れた燃焼技術によるエンジン単体の高い燃費効率と、金属ベルトに加えてギヤも介することで高い動力伝達効率を誇るD-CVTにより、マイルドハイブリッドシステムで武装するライバルにも劣らない優れた燃費性能を発揮する。

タントの中古車は40万円から流通しており、走行距離5万km以下に条件を絞っても自然吸気エンジンモデルなら60万円から探せる。ただし、ターボモデルの底値は90万円とやや高めだ。カスタムグレードは90万円から、ターボモデルは100万円からが相場となる。

2022年10月3日のマイナーチェンジのタイミングで、アウトドア仕様のファンクロスが追加された。タントファンクロスの中古車相場は自然吸気エンジンモデルが100万円から、ターボモデルは110万円からと年式が新しいこともあって中古車としてはやや高い。

イチオシはN-BOX! 用途によってはスペーシアやタント、ルークスも

N-BOX/スペーシア/タントに限っては、中古車価格はほぼ横並びと言ってよいだろう。1世代前にあたる軽スーパーハイトワゴンの中古車は年式と性能、価格のバランスを鑑みるとこれからが買い時と言えそうだ。

新車価格が高いとされていた2代目N-BOXも中古車なら買いやすい。流通台数も多いため好みの仕様を選びやすいメリットもある。紹介した4台のなかから1台を選ぶなら、とりあえず2代目N-BOXを選んでおけば後悔はしないだろう。

ルークスは飛び抜けて高かった新車価格と、流通台数の少なさから中古車平均価格はやや高めだが、コンディション次第で価格が容易に入れ替わる程度の差でしかない。新車価格の高さから2代目ルークスの購入を見送っていた人は中古車を物色してみるとよいだろう。

アウトドアユースなどにクルマを使うなら車内機能性に優れたスペーシアとタントがおすすめだ。市街地走行が多いならマイルドハイブリッドシステムを搭載したスペーシアを選ぶことでランニングコストが大きく抑えられる。

1世代前の中古車ともなると、マイナーチェンジ前後の中古車価格を比較しても大きな差はなく、年式やコンディション相応の値付けとなっている。4WDモデルを希望する場合は、いずれの車種やグレードも+10万円程度を見積もっておこう。