いよいよ日産「エルグランド」新型発売が近づいているが、現在人気トップ3を独占する「シエンタ」「フリード」「アルファード」に食い込むことはできるのだろうか。

現在ミニバン市場で現在最も高い人気を誇るのがトヨタのシエンタだ。2025年の年間販売台数は10万6558台を記録、その後を追いフリード、アルファードが続いたという状況だった。
2026年に入っても、コンパクトミニバンの強さが際立っており、トヨタ・シエンタとホンダ・フリードが市場をけん引している。一方で、高級ミニバンではアルファードが圧倒的な存在感を維持しているこの流れは2026年も中心となることが予想されるが、新型エルグランドがどこまで食い込むのが見ものだ。

首位を独走するシエンタ最大の強みは、「ちょうどいいサイズ」と「高い実用性」を両立していることだ。全長4260mmのコンパクトなボディに3列シートを備え、狭い道路や駐車場でも扱いやすく、運転に不慣れな人でも気軽に乗れることなど、大型ミニバンと差別化されて魅力を持っている。
さらに、また、優れた燃費性能や使い勝手の良い両側スライドドア、豊富な収納スペースなど、ファミリーカーとして求められる要素を高いレベルで備えています。価格も比較的手頃であることから、子育て世代を中心に幅広い支持を集めている。

対するフリードは、ボディサイズはシエンタとほぼ同等だが、ホンダならではのパッケージング技術によって広い室内空間を実現。特に2列目シートの快適性や視界の良さが高く評価されており、家族での長距離移動にも適している。2024年にはフ、ルモデルチェンジが実施され、安全装備やハイブリッドシステムを刷新し、競争力が高められている。
シエンタが実用性重視なのに対し、フリードは居住性や快適性を重視するユーザーから支持を集めているといっていいだろう。

一方、高級ミニバンでは、王者アルファードの存在が際立つ。コンパクトミニバンは価格の手頃さが大きな魅力の一つだが、前述2台に対抗して2025年には、約8万6千台以上を販売し、現在もミニバンの販売台数では3位にランクインしている。
全長約5mの堂々としたボディとラグジュアリーな室内空間が特徴で、価格帯も500万円台から1000万円を超えるグレードまで設定されている。

後席の快適性は国内トップクラスで、まるで高級セダンのような乗り心地を実現。企業の送迎車や役員車としても採用されるほか、ファミリー層からも高い人気を獲得している。
経済性、扱いやすさを求めるユーザーに支持を得るシエンタ、フリードに対し、アルファードは高級感やステータス性を求めるユーザー向けという位置付けで差別化されているのが強みだ。

そして間もなく登場する元祖高級ミニバン、エルグランドは1997年に登場。当時のミニバンは実用性重視のモデルが主流だったが、エルグランドは大型ボディと高級セダン並みの内装、V型6気筒エンジンを採用したのだ。現在こそ、高級ミニバンの代名詞として「アルファード」が人気だが、「高級ミニバン」という新たな市場を創出したのはエルグランドなのだ。
果たして新型エルグランドは。初代の輝きを取り戻せるのだろうか。新型エルグランドは、長年停滞していた高級ミニバン市場に大きな変化をもたらす可能性を秘めている。

現行型は2010年の登場以来、大規模なフルモデルチェンジが行われておらず、アルファード、ヴェルファイアに高級ミニバン市場を独占されているが、新型エルグランドは、最新技術と大幅な商品力向上を武器に、“逆襲”へと動き出すのだ。

高級ミニバンでユーザーが求める「高級感」と「威圧感」を持ちながら、第3世代e-POWERが最大の武器となるだろう。新開発の発電専用エンジンと高効率モーターを組み合わせることで、静粛性や燃費性能、加速フィールの向上が期待されており、高級ミニバンに求められる「静かで快適な移動空間」を実現するうえで、e-POWERは大きなアドバンテージになるはずだ。

2026年後半には、高級ミニバンだけでなく、ミニバン勢力図が大きく変わる可能性がありそうだ。