16年ぶり復活のキングに、どんなホイールが似合うかCG合成してみた
2026年夏、ついにエルグランドが帰ってくる。
1997年に初代が登場した日産・エルグランドは、日本の高級ミニバン文化を築き上げてきた存在だ。堂々としたボディ、押し出し感の強いメッキフェイス、そしてラグジュアリーな室内空間。当時、“高級ミニバン”というジャンルをここまで確立したモデルは他になかった。
2025年の「ジャパンモビリティショー」で披露された新型は、“The private MAGLEV(リニアモーターカー)”というコンセプトを掲げ、先進感と和モダンを融合したスタイルへと進化。実に16年ぶりとなるフルモデルチェンジは、多くのクルマ好きに衝撃を与えた。
さらに2026年5月には、日産モータースポーツ&カスタマイズが「AUTECH」仕様を先行公開。標準車だけでなく、「AUTECH」「AUTECH LINE」「VIP」「ステップタイプ」など、多彩な展開もアナウンスされており、早くも“カスタムベースとして期待しかない”空気が漂っている。
そもそもエルグランドは、長年アルファード&ヴェルファイアとLクラスミニバンの頂点を争ってきた存在。カスタムシーンでも主役級の人気を誇っていた。しかし近年は、アルヴェルの圧倒的な勢いに押され、エアロパーツをはじめとするカスタムパーツの充実度においても差が広がっていたのが現実だ。
だからこそ、今回の新型には期待してしまう。
“エルグランドの時代、もう一度来てほしい”。
そんな想いを持っているユーザーも少なくないはずだし、実際に編集部内でも「またエルグランドがカスタムシーンの中心に戻ってきたら面白いよね」という声はかなり多い。
現時点(5月18日)で価格やグレードなど詳細は発表されていないが、事前試乗会などの情報を整理すると、純正ホイールは18インチ前後ではないかと予想される。そこでカスタム派なら真っ先に狙いたくなるのが20〜22インチへのホイールのインチアップ。エアロパーツが揃うまでには少し時間がかかるかもしれないが、タイヤ&ホイールなら納車直後でも交換できる。
しかもホイール交換は、クルマの印象を一気に変えてくれる最強のカスタム。理想をいえばローダウンも同時施工したいところだが、まずは足元だけでも十分に化ける。特に新型エルグランドのような存在感あるボディは、ホイール次第で高級感にもスポーティさにも振れるから面白い。
そこで今回は、スタイルワゴン的視点で「これは似合うはず!」と思えるホイールをCG合成してみた。
王道のラグジュアリー系はもちろん、スポーティ路線や近未来系など、キャラクターの異なるモデルをマッチング。新型エルグランドの持つ未来感と重厚感、その両方を引き出せる1本はどれなのか? 妄想カスタム、楽しんでみました!
高級感を深めるSBK-P、華やかに魅せるSBC-P


まずCGマッチングしたのは、クレンツェの2026年モデル「ベルテーラー」。山型断面スポークと谷型断面スポークを組み合わせた立体造形が特徴で、複雑な陰影を生み出すクレンツェらしい3Dデザインを採用している。
ただ、このホイールの魅力は単なる“派手さ”ではない。新型エルグランドに合わせてみると、その未来感あるボディとの相性がとにかく絶妙なのだ。
まず印象的だったのが、セピアブラックポリッシュ(SBK-P)。ブラックベースによって足元全体がグッと引き締まり、新型エルグランドの持つ重厚感や威圧感をさらに強調。大型グリルや水平基調のボディラインとも自然に馴染み、“VIPスポーツ”的な雰囲気を強く感じさせてくれた。さらにローダウンをすれば、一気に悪さが増しそうな予感すらある。
対してSBCポリッシュ(SBC-P)は、まるで別キャラ。クロームの強い輝きがボディ全体を華やかに見せ、新型エルグランドの高級感を一段引き上げてくれる。ショーモデルのような存在感があり、夜の街やイルミネーションの下では圧倒的なオーラを放ちそうだ。まさに“キング・オブ・Lクラスミニバン”を感じさせる仕上がりといえる。
どちらも同じベルテーラーなのに、カラーが違うだけでここまでキャラクターが変わるのは面白いところ。重厚&ワル系でいくならSBK-P、ラグジュアリー全振りならSBC-P。新型エルグランドは、そんな履き分けまで楽しめそうな素材感を持っている。




【Kranze Bertaler(クレンツェ・ベルテーラー)】
SIZE:19×7.5~22×13.0
PRICE:12万4500円〜28万9300円
COLOR:BSL(ブリリアントシルバー)、SBK-P(セピアブラックポリッシュ)、SBC-P(SBCポリッシュ)、D-CRM(デザインクローム)
Construction:鋳造3ピース
王道VIP感を呼び戻す、復活したクレンツェの名作

次に新型エルグランドにCGマッチングしたのは、クレンツェの名作「バズレイア」の最新進化版、“バズレイアID”。メッシュ全盛ともいえる今のカスタムシーンにおいて、あえてのディッシュ。その存在感はやはり別格だった。
正直、最初は「未来感の強い新型エルグランドに、ここまで王道VIPなディッシュはどうなんだ?」という気持ちもあった。しかし、実際に合成してみると、その不安は一瞬で吹き飛ぶ。
とにかく似合う。
面で魅せる大胆なディスクデザインが、新型エルグランドの大柄なボディと抜群にマッチ。細かなスポークで魅せるというより、“ドン”と構える重厚感で勝負するスタイルが、新型の堂々としたフロントフェイスにハマるのだ。しかもバズレイアIDは、ただクラシカルなだけではない。スポークからディスクへ流れる有機的なラインや、大径感を強調するフェイス形状によって、現代的な迫力もしっかり持っている。
特に感じたのは、「エルグランドって、やっぱりVIPミニバンなんだな」ということ。
アルヴェル人気によって、ここ数年はラグジュアリーカスタムの中心が移り変わっていたが、こうしてバズレイアIDを履かせた姿を見ると、“キング感”のあるシルエットはやはり唯一無二。ディッシュ特有の押し出し感とエルグランドの存在感が重なることで、独特のオーラを放っていた。
最近はメッシュやフィン系がトレンドだが、だからこそ今あえてディッシュが新鮮。しかも新型エルグランドのような大型ボディなら、その魅力を真正面から受け止めてくれる。やっぱりクレンツェとLクラスミニバン、この組み合わせには特別な説得力がある。


【Kranze BAZREIA ID(クレンツェ・バズレイアアイディー)】
SIZE:18×7.5~22×13.0
PRICE:11万8800円〜28万9300円
COLOR:MB(マットブラック)、BSP(ブリリアントシルバーポリッシュ)、H-CRM(ハイパークローム)
Construction:鋳造3ピース
妖艶なダブルフェイスが存在感を加速する


続いてはレオニスの2026年モデル「SC」。クレンツェほどラグジュアリー全振りではなく、それでいて純正ライクすぎない。まさに“ちょうどいい存在感”を持った1本だ。
実際にCGで履かせてみると、新型エルグランドの持つ近未来感とかなり相性がいい。
特徴的なのは、メインスポークとサブスポークによって構成されるダブルフェイスデザイン。単純なツインスポークではなく、見る角度によって陰影や立体感が変化するため、停車中でもどこか躍動感がある。その立体造形が、新型エルグランドのシャープなキャラクターラインや大型グリルと自然にリンクして見えるのだ。
今回合成したのは、BMCMC(ブラックメタルコート/ミラーカット)とPBMC(パールブラック/ミラーカット)の2カラー。
まずBMCMCは、ブラックメタル特有の深みある輝きによって足元がグッと引き締まり、未来感を強く演出。ブラック系なのに重すぎず、メタル感によって独特の高級感が生まれるため、新型エルグランドの先進的なデザインと特に好相性だった。都会的で少しワルい雰囲気もあり、大径感もかなり強調される印象だ。
対してPBMCは、より上品で爽やかなキャラクター。ミラーカットの輝きがスポークラインを際立たせることで、SCの複雑なデザインをしっかりアピールできる。高級感はありつつも、どこか純正プラスα的なスマートさがあり、“やりすぎない大人カスタム”としてかなりアリだと感じた。
同じホイールでもカラーでここまで印象が変わるのは実に面白い。重厚感重視ならBMCMC、クリーンで上質に魅せるならPBMC。新型エルグランドは、そんな色選びまで楽しませてくれる懐の深さを持っている。




【LEONIS SC(レオニス・エスシー)】
SIZE:15×4.5~21×8.5
PRICE:3万7950円〜10万3400円
COLOR:PBMC(パールブラック/ミラーカット)、BMCMC(ブラックメタルコート/ミラーカット)
Construction:鋳造1ピース
やっぱり“王道メッシュ”は強い! シンプルなのに映える、だから愛される


最後にマッチングしたのは、マーベリックのロングセラーモデル「709M」。派手すぎず、奇抜すぎず。それでいて確実にカッコいい。“王道メッシュ”の完成形ともいえる1本だ。
実際に履かせてみてまず感じたのは、新型エルグランドのボディとのバランス感の良さ。近年の大型ミニバンはデザインの情報量が多いため、ホイールまで複雑すぎると全体が重く見えてしまうこともある。その点709Mは、シャープな9交点メッシュによって足元をスッキリ見せつつ、しっかり高級感も演出してくれる。
特にコンケイブフェイスの立体感は、大柄ボディとの相性が抜群。センターへ向かって落ち込むフェイス形状によって奥行き感が強調され、真正面から見た時の迫力はかなりのもの。シンプルなのに薄っぺらく見えない。この絶妙な存在感が709M最大の魅力だと改めて感じた。
そして合成した色は定番のMG-M(マットガンメタリック)と、少々チャレンジなSGL(サムライゴールド)
MG-Mはブラック系ならではの引き締め効果が強く、新型エルグランドの重厚フェイスをさらに迫力ある印象へと変化。メッキグリルやブラックアウトされたディテールとも相性が良く、“高級スポーツミニバン”的な雰囲気を強く感じさせた。派手すぎないのに、しっかり悪そう。このバランス感はかなり魅力的だ。
一方SGLは、まったく違う表情を見せる。サムライゴールド特有の華やかさによって足元が一気に主役級となり、エルグランド全体のラグジュアリー感も急上昇。ゴールドと聞くと派手な印象を持つかもしれないが、709Mの繊細なメッシュデザインと組み合わさることで上品にまとまるのが面白い。むしろ“人と被らない高級感”を狙うなら、この色はかなりアリだ。
王道メッシュだからこそ、色で遊べる。709Mは、新型エルグランドの持つ幅広いキャラクターをしっかり受け止めてくれる1本だった。




【MAVERICK 709M(マーベリック・709エム)】
SIZE:18×7.5~22×12.5
PRICE:7万9200円〜15万1800円
COLOR:GB(グレイズブラック)、MG-M(マットガンメタリック)、SGL(サムライゴールド)、PS(プレミアムシルバー)、MG(マットグレー)、MW(マットホワイト)
Construction:鋳造2ピース