フェラーリは、今年創業75周年を迎えた。鈴鹿サーキットには約1000 人のフェラーリ·オーナーが集結、これまでにフェラーリとそのオーナーが築き上げてきた歴史を鈴鹿に蘇らせた。オーナーが所有する、かつてチャンピオンシップを戦い抜いたF1 マシン(F10、F2003GA、640)や、フェラーリの顧客を代表するオーナーが専用車両を購入し、クローズドコースをドライブすることで得られたデータを将来の市販モデル開発に役立てることを目的としたプログラム、フェラーリXX プログラムのマシン(XXK、599XX)による迫力のデモンストレーション·ランが繰り広げられた。
フェラーリの顧客向けレーシングサービスであるコルセ・クリエンティの頂点であるF1クリエンティでは、かつてF1レースに実際に使われた本物のF1マシンが3台、鈴鹿を疾走した。
走ったのは次の3台だ
Ferrari F10(2010年):搭載しているエンジンは、Tipo056 2.4ℓ90度V型8気筒自然吸気だ。ドライバーはフェルナンド・アロンソ/フェリパ・マッサだった。
Ferrari F2003-GA(2003年):搭載しているのは、3.0ℓ90度V型10気筒自然吸気エンジン。ミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロがドライブしてコンストラクターズ/ドライバーズのダブルタイトルを獲得したチャンピオンマシンである。
そしてもう一台が
Ferrari 640(1989年):ジョン・バーナードの手による記念碑的F1マシンで、F1史上初めてセミオートマチック・トランスミッションを採用した。エンジンは3.5ℓ65度V型12気筒自然吸気。ドライバーはナイジェル・マンセル/ゲルハルト・ベルガーだった。この日鈴鹿を走ったのは、ナイジェル・マンセルが駆ったマシンである。
そのほか、サーキット走行初心者が先導車とともに走行を体験する「ファミリードライブ」、それよりスピード規制が緩やかな「エキサイトドライブ」、またライセンス保持者などを対象とした「スポーツドライブ」など、フェラーリ·オーナーにとって、まさに夢に満ちた2日間となった。
また、「FERRARI RACING DAYS 2022」に先駆け6 月24 日(金)に日本のメディアに初披露されたフェラーリの新ミッド·リヤエンジン·ベルリネッタ·スパイダー、「296 GTS」も会場内に特別展示されていた。
また、オーナーが各地から愛車でレーシング·デイズ会場に集結するラリー「Road to Suzuka」が開催され、東京からは、貴重なクラッシックカーから現行モデルまで75台のフェラーリが鈴鹿の地を目指した。開催2 日目の26日(日)には、75 周年記念パレード走行が行なわれ、日本全国から集まったフェラーリがサーキット内にて一同に介し、記念撮影が行なわれた。
その他にも、プロドライバーが操縦する488 Challenge Evo に乗車してサーキット走行を体験するホットラップや、展示会場では、812 Competitione、296GTB、SF90 Spider、Roma、 Portofino M といった現行モデルやプレオウンド、またF40、250GT TdF といったクラッシックカーや、Iconaの第一弾、MonzaSP1, SP2 が展示さた。
さらに、オーナーのユニークな個性を車両に自由に反映できる「テーラーメイド·プログラム」の紹介や、フェラーリのアフターセールス·サービスをご案内する「サービスクリニック」など、さまざまなプログラムが催された。