ここは高級ラウンジか!? いつまでもくつろいでいたいゴージャスな車内【このキャンピングカーが欲しい】

限られた空間の中、数多くの機能をどのようにバランスさせるかがビルダーの腕の見せどころ。あれこれとすべてを欲張ると、中途半端なモデルになってしまうこともある。その点、レクヴィのヴォーノはお見事。収納スペースをある程度割り切ることで、ゴージャスな雰囲気と居心地の良い空間を両立しているのだ。

TEXT &PHOTO●山崎友貴(YAMAZAKI Tomotaka)

ワークスペースとして使うもよし、離れとして活用するもよし|レクヴィ・ボーノ

キャンピングカーの購入を考える時、何を求めるかで選ぶモデルが異なってくる。なぜなら、キャンピングカーでは家の部屋よりも多様な“生活”が必要になるからだ。例えば家であれば、リビング、キッチン、寝室、トイレ、バスはすべて別々の空間となる。しかし、キャンピングカーは限られた空間の中で、そのすべての機能が求められる。

それをうまくバランスさせた空間作りがビルダーの腕の見せ所というわけだが、これがなかなか難しいのは言うまでもない。しかし、レクヴィの「ヴォーノ」を見た時に、“なるほど!”と思わず膝を叩いた。足し算ではなく、引き算で快適を実現しているのである。

キャンピングカー

何はともあれ、車内を見ていただきたい。スライドドアから中に入ると、まず目に入るのがL字形のゴージャスなソファーだ。まるでラウンジのようである。その前には、壁にインストールされた液晶大型TV。さらに車両後部にはギャレー、その反対側にクローゼットが設置される。ギャレー下には冷蔵庫も用意されている。その空間はまるで、ちょっとしたホテルの豪華室のようである。

キャンピングカー
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ここで気づくのは、収納スペースが限られていること。クローゼット以外はない。そのお陰で居住空間が広く感じられ、動線もスムーズになっている。ただし、ソファーの下は収納になっているので、車中泊に必要な物は携行していくことができるはずだ。

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ソファーの背もたれの一部を取り外して敷くことで、ベッドにすることが可能だ。ベッドは1960×1650mmと後部スペースのほとんどを使うほど広く、大人3名分の就寝スペースになる。2人旅であれば、かなり快適に寝られるだろう。テーブルはもちろん脱着が可能だが、写真のように残しておけば、車内を床座のくつろぎ空間にすることも。

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気になるプライスは542.3万円(ハイエース・ロングワゴンGL・2WD)がスタート価格。サブバッテリーやソーラー充電、TVモニター、FFヒーター、電子レンジなどが標準装備となる「スーペリア」は、625.9万円〜となる。実際に旅する仕様はやはりスーペリアになるので、現実的には700万円中盤が乗り出しということになろう。

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しかし、このヴォーノであればワークスペースとしても使えるし、家に駐車場がある人は離れとして活用するのもアリだ。キャンピングカー的な内装ではない分だけ、日常生活での汎用性が広がるのではないかと思う。

個人的には、最高に景色のいい場所に駐めて日中は仕事をして、日暮れになったら空を見ながら酒を呑むなんて使い方をしてみたい。車名の通り、まさに“美味しい”1台だ。

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著者プロフィール

山崎友貴 近影

山崎友貴

SUV生活研究家、フリーエディター。スキー専門誌、四輪駆動車誌編集部を経て独立し、多ジャンルの雑誌・書…