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4代目エクストレイルを見ていこう
今回発表となった新型エクストレイルは、エクストレイルにとっての4代目のモデルとなる(当たり前だが先代モデルが3代目)。
先代モデルは、ルノー・日産のモジュラープラットフォームであるCMF(コモン・モジュール・ファミリー)の第一弾。ミッドサイズ用のCMF-C/Dを採用していた。新型はどうかといえば、引き続きCMF-C/Dを使う。ただし、日本仕様のエクストレイルは全車e-POWERとなったため、同じCMF-C/Dでもフロアは大幅に強化されている。
まずはボディサイズ比較
まずはボディサイズを比べてみよう。サイドビューを見ると、Aピラーの角度は新旧で同じに見える。また、フロントグリルは新型になって、ほぼ直立した。そのおかげで新型のほうが大きく、堂々と見える。
先代エクストレイル
全長×全幅×全高:4690mm×1820mm×1730mm
ホイールベース:2705mm
新型エクストレイル
全長×全幅×全高:4660mm×1840mm×1720mm
ホイールベース:2705mm
ホイールベースは新旧で同じ。新型のほうが大きく見えるが、全長は30mm、新型のほうが短い。
使い勝手に影響する最小回転半径は、
先代エクストレイル(FF)
5.6m
新型エクストレイル(FF)
5.4m
となっている。
インテリア比較
インテリアは一気に「現代的」になった。室内寸法は
先代エクストレイル(FF)
室内長×幅×高:2005mm×1535mm×1270mm
新型エクストレイル(FF)
室内長×幅×高:1980mm×1540mm×1255mm
パワートレーン比較
新型エクストレイルの日本仕様は、すべてe-POWERとなる。
旧型は2.0ℓ直4直噴自然吸気エンジン(MR20DD型)+CVTとCVTにモーターを組み込んだハイブリッドだ。スペックを見ていこう。
先代エクストレイル
新型エクストレイル
先代モデルはエンジン駆動だが、新型はエンジンは発電用で駆動は電動。だから、旧型(147ps/207Nm)と比べるべきはモーター。そして、BM46型交流同期モーターは204ps/330Nmと先代よりはるかに強力だ。ちなみに、新型エクストレイルの4WDのリヤもモーター駆動である。
では燃費は?
パワフルになった新型だが、燃費はどうだろう?
新型エクストレイル
WLTC燃費:2WD 19.7km/ℓ
市街地モード17.3km/ℓ
郊外モード21.7km/ℓ
高速道路モード19.7km/ℓ
WLTC燃費:4WD 18.4km/ℓ
市街地モード16.1km/ℓ
郊外モード20.5km/ℓ
高速道路モード18.3km/ℓ
先代エクストレイル(20Xiハイブリッド)
WLTC燃費:2WD 15.0km/ℓ
WLTC燃費:4WD 13.8km/ℓ
新型は2WDで31%、4WDで33%も燃費が向上している。
最後に気になる価格の比較を……
スペックもだが、最後に気になる価格比較をしてみよう。
新型エクストレイル
S(2WD):319万8800円~G(e-4ORCE):449万9000円
先代エクストレイル
20S Vセレクション(2WD):248万2700円~20Xiハイブリッドレザーエディション(4WD)382万2500円
先代は、250万円を切るお手頃価格のグレードが設定されていたが、新型はエントリーグレードでも約320万円。
4WDモデルの価格も最上級グレードで約70万円ほどアップしている。しかしこの進化具合を考えると、なるほどこの価格になるのは当然、という気もするが、いかがだろうか。気になるかたはぜひ試乗して、確かめてみて欲しい。