夏休み渋滞予測&休日割引は? 出発時刻で到着時間も高速料金も大差が

夏休みのドライブ、渋滞はうまく回避したいところだが。
NEXCO東日本/中日本/西日本/JB本四高速/日本道路交通情報センターが8月10〜16日の渋滞予測を発表している。さて、どこがいつどのくらい混みそうか? また高速料金の割引はどうなっているのか?

もっとも渋滞が激しいのは?

渋滞予測によれば

下り線:8月11日(祝日・山の日)13日(土曜日)
上り線:8月14日(日曜日)

に渋滞が多発しそうだ。

上り線の渋滞予測
下り線の渋滞予測

各社が呼びかける渋滞緩和に向けたお願いは次の通り。

上り坂での速度低下にご注意

  • 上り坂など速度低下を注意喚起している場所では、速度低下にご注意を!

車間距離をつめ過ぎない

  • 走行中は余計なブレーキを踏まないように十分な車間距離を確保!

車線変更は控えましょう

  • 渋滞中における必要以上の車線変更は、渋滞のさらなる悪化を招きます!
ACCは上り坂やサグ部での速度低下を抑制してくれる。渋滞緩和に効果がある。(写真はスカイライン プロパイロット2.0を使用している。撮影は助手席のナビゲーターが行なった)

当然と言えば当然の渋滞緩和策だ。かつての渋滞原因ワースト1は料金所渋滞だったが、ETCの普及でこれはほぼ解消された。現在最大の原因は「上り坂」と「サグ」である。サグとは下り坂から上り坂にさしかかる凹部の区間。つまり、この区間で先行車に速度低下が起こると、後続車がブレーキを踏み、それが連鎖して渋滞に繋がるわけだ。交通集中による渋滞は避けにくいが、少なくともドライバーの意識次第では軽減できるはずだ。

ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を装備しているクルマは積極的にこれをONにしておくといいだろう。上り坂やサグでの速度低下はACCが防いでくれるからだ。


《各社の特に長い渋滞発生予測》

会社区分上下線道路名渋滞ピーク日時ピーク時渋滞長渋滞発生箇所
東日本下り線E4 東北自動車道8月11日(木曜)10時頃
45km矢板北(ヤイタキタ)PA付近
上り線E17 関越自動車道8月15日(月曜)17時頃40km高坂(タカサカ)SA付近
中日本下り線E1 東名高速道路8月11日(木曜)8時頃45km秦野中井(ハダノナカイ)IC付近
下り線E20 中央自動車道8月11日(木曜)5時頃45km相模湖(サガミコ)IC付近
上り線E1 東名高速道路8月14日(日曜)15時頃50km綾瀬(アヤセ)SIC付近
西日本・本四下り線E1 名神高速道路8月13日(土曜)17時頃30km深草(フカクサ)BS付近
下り線E1 名神高速道路
(E1A 新名神高速道路)
8月13日(土曜)17時頃30km深草(フカクサ)BS付近
上り線E1 名神高速道路8月11日(木曜)9時頃30km大津(オオツ)IC付近
上り線E1 名神高速道路8月13日(土曜)9時頃30km大津(オオツ)IC付近
PA:パーキングエリア、SA:サービスエリア、IC:インターチェンジ、SIC:スマートインターチェンジ、BS:バスストップ

お盆休み中の休日割引は、なし!

高速道路の休日割引については、社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会 中間答申によって、今年からゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始は適用されないことになっている。休日割引は、ETC搭載車を対象として祝日・休日の0時から24時の24時間、都市部など一部を除いた通行料金を3割引するというもので、例年は繁忙期でも割引対象だった。答申によれば、お盆休みにETC割引をしない理由は、「繁忙期を中心に激しい渋滞が発生している状況や、観光需要を平準化する取組も進められている状況等を踏まえ、繁忙期等の交通の集中が見込まれる時期等においては、渋滞の激化を避けるため」としている。

ここ数年は、コロナ禍を理由に休日割引自体が停止されることが多かったが、今年から「渋滞緩和のため」に繁忙期の休日割引はなし、ということになった。

したがって、お盆期間になる
8月11日(祝日・山の日)13日(土曜日)14日(日曜日)は割引なしの通常料金になる。

「ETC周遊割引」も、残念ながら繁忙期は対象外だ。

「ETC深夜割引」はアリ

お盆休み中の休日割引は対象外だが、「ETC深夜割引」は通常の平日と同じように適用される。利用条件は休日割引よりも厳しくなるが、割引率は3割で、休日割引と同等だ。

ETC深夜割引はNEXCO東日本/中日本/西日本が管理する全国の高速道路に適用される割引だ。一部の一般有料道路も対象になる場合がある。対象はETC搭載車向で、午前0時から午前4時までの間に対象の高速道路を利用すると、通行料金が3割引になる。時間内に3社いずれかの高速道路を利用すればどこで乗り降りしても適用される。走行距離も時間も関係なし。

たとえば、
東京・用賀料金所から山口県下関IC(986.2km)まで行くと
通常料金 20810円
のところがETC深夜割引なら
14570円になる。6240円お得になる。

早朝に出発予定の計画なら、数時間早起きして朝3時50分に高速道路に乗ればOK。または、高速道路を降りるのを0時過ぎにするのでも適用される。

渋滞対策でもっとも有効なのは、「最新の交通情報を集めること」と「イライラしないこと」。安全で楽しいドライブを!

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