“走り心地”という、新たなフィーリングの美徳 走りと快適性を高次元で両立するHKSからの提案

HKS『HIPERMAX S サスペンションキットシリーズ」(価格:20万6800円〜)
コイルスプリングとショックアブソーバーをついにするサスペンションキットは、かつては走り重視のコアフリーク向けだった。しかし、今ではそれだけに限らず、ファミリーカーもその恩恵に預かれる。

26年に渡る技術の成果がいま結実

ファミリーカーオーナーにとって、タイヤ交換のメリットは容易に想像できても、サスペンションの交換には縁遠いと感じる人が大半だろう。昔ながらの、ハードなイメージが根強いからかもしれない。けれど、走り具合はもちろん乗り心地にも、サスペンションが多く寄与するのは間違いない。市販リプレイスタイヤの高性能ぶりはよく知られるところだし、刷新骨格による純正車体の高い素養もその背景にあるなか、サスペンションをより上等なものに換えることで得られる余幅は確かに存在する。

後付けのサスペンションキットを販売するメーカーのなかでも、HKSは老舗に入る。そのスタートは26年あまりも前に遡り、多種多様な製品を世に生み出してきた。とかく本格的なハードパーツも多く手掛けるだけに、走り一辺倒の時代も確かにあったが、最近では開発ベクトルも多方面に向けられており、乗り心地をも両立させるモデルにも注力している。 

走り心地に大きく寄与するキモとなる部分のひとつ「デュアルPVS」。ショックアブソーバーの伸びの動きを従来以上にスムーズにし、より無駄のない動きに近づけられた。

それが際立って見えるのがこの製品、ハイパーマックスS。テーマに「走り心地」を標榜する通り、走行性能はもちろん快適性をも高次元で融合させる意欲的なモデルとなっている。

そもそも、HKSがこの方向を目指したのは9年前から。当時の新世代サスペンションが時を経て今、大幅に進化を果たしたというわけだ。 

「WRニードル」もそのひとつ。内部形状の見直しにより、よりソフトな方向への調整幅を広げることができるようになった。

何が違うかといえば、端的にいって、その過渡特性が大きく違う。唐突さを嫌い、挙動の角を丸めて、自然で滑らかな動きが目指されている。とかくスムーズなサスペンションの動作は多くの人にとって、良い乗り心地につながりやすい。 

言葉で言うのは簡単ながら、これを実現するには、オイル流路の形状見直しやコストに目をつぶった高度な構造など、クリアすべき障壁が多かったのも事実。それを乗り越えられたのは、サスペンションキットを手掛けて以来、一貫として守り続ける社内生産、そして社内セッティングにありそうだ。

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