再生可能エネルギーを効果的にEV充電に活用することや、電力需要が高まる時間を避けた充電を可能にする仕組みを検証
この実証は、経産省の「令和3年度 蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金（ダイナミックプライシングによる電動車の充電シフト実証事業）」の採択を受けて実施されるもので、日産自動車のEV「日産リーフ」ならびにEV充電設備を保有する実証参加者を対象に、電力料金の割引額（割引額は日々、時間帯により変動）をスマートフォンのアプリケーション上に提示することで、再生可能エネルギーの主力電源である太陽光パネルが発電する昼間や、電力需要の低い深夜などにEV充電を促すというもの。
推奨される時間帯に充電した際には、あらかじめ提示した割引額を電気料金から控除。これにより、実証参加者の行動変容を分析するとともに、実証参加者へアンケートを実施し、仕組みの実効性とサービスとしての実現可能性を検証する。
この実証事業では、出光興産が実証事業全体の運営、電気料金メニューの提供、実績集計・分析を、日産自動車が実証参加者の募集協力、テレマティクスを使ったEVデータの提供を、そしてソーラーフロンティアが機器システム構築、機器選定・調達を担う。3社は、EVやPHV等の電動車の普及がさらに進む将来に向け、電力負荷の低減や平準化を目的として同実証に取り組む。この実証で再生可能エネルギーを効果的にEV充電に活用することや、電力需要が高まる時間を避けた充電を可能にする仕組みを検証し、カーボンニュートラルの達成と持続可能な電力インフラの実現に貢献することを目指す。
対象となる参加者は、東京電力管内のうち、出光興産が指定する工事可能エリア在住者で、「日産リーフ」ならびにEV充電設備を所有する個人50名程度を予定。なお、同実証に参加するためには出光興産が提供する電気プランへの切り替えが必要となる。その他、参加条件を満たしたうえで、必要機器の設置、実証への参加、アンケートの回答等を完了した方に、6万円相当の謝礼が贈られる。
参加希望の方は問い合わせフォーム（下記）より、問い合わせ種別で「EV充電サービス実証（DP2021実証）」を選択のうえ、内容欄に住んでいる都/県および市町村を記載し送信を。応募締め切りは2021年9月末で、募集人数に達した場合はその時点で募集を締め切る場合があるとのこと。