ハンドルカバーでも、MOMO!

往年のカーフリークブランド、今再び!

MOMO LIGHTTUNING『EASY MICROFIBER』(価格:3850円)
かつて慣れ親しんだカーギアブランドが今、華麗に復活を果たしている。今の時代にそぐう形で、しかもお手頃価格で入手可能となれば、さすがにほおっておけない!

バリエーションも年々、拡充!

Dシェイプタイプ『EXPERIENCE』(価格:4180円)。グリップ部分は凹凸形状とされ、デザイン上のアクセントにもなっている。

かつて、周囲みんながこぞって交換していた代表的なカーパーツといえばステアリングハンドルだろう。けれどエアバッグの標準化に始まり、スイッチ付きや本革化が当たり前のようになるなど、装着にあたって超えなければならないいくつかの障壁ができるにつれ、徐々にその姿は見られなくなっていった。 

しかし時を経て今、往年のブランドが再びその勢いを取り戻しつつある。その先導役を務めるのがイタリアのモータースポーツ・ブランド「MOMO(モモ)」だ。ナルディ派かモモ派かと、カーフリークの支持を二部していたあのモモである。

といっても、今の風潮は少し違う。純正のステアリングハンドルはそのままに、被せるタイプのカバーアクセサリーが専ら。ハンドルカバーというと、それはそれでファンシーなものからドレスアップ色の強いものまで、特定のファン層を持つ独特のイメージがあったが、この分野にも一石を投じている。

もっとも、製品化自体は数年前から始まっていた。販売を手掛けるのはカーインテリア用品を広く扱う錦産業。単なる輸入販売の枠を超え、日本市場のニーズをイタリア本社にフィードバックするなど、より積極的な販促活動が功を奏し、着々とラインアップを拡充するに至っている。

2022年・夏の最新動向では、新たなトピックスふたつがもたらされた。ひとつは純正採用モデルが増えつつあるDシェイプにも対応したこと。もうひとつはバックスキン調のマイクロファイバーモデルをラインアップに加えたことだ。

『COMFORT MICROFIBER』(価格:4400円)は、ブラック、レッド、ブラック・レッドの3つをラインアップ。手に触れる部分のみ、マイクロファイバーが使われる。

単なるカバーというなかれ。手触りが違うだけでも操作フィーリングは随分と違い、また見た目の印象もガラッと変わって満足感も高い。なにより、時を経てもブランドバリューは変わりない。ばかりか、若かりし記憶と強く結びつくだけに、そのインパクトはさらに上を行くかもしれない。 

カバータイプだけに、後付けによるデメリットも出にくく、純正ハンドルそのもののコンディション維持にも役立つ。そのマルチな商品性も、人気のゆえんと言えるだろう。

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