輸入車のウインカーが左側なのはナゼ?実はシンプルな理由でした。【クルマの雑学】

意外と知らないクルマの雑学をお届けします。もともと左ハンドルの輸入車を「右ハンドル仕様」にした場合、なぜウインカーは左側のままなのでしょうか?実はシンプルな理由だったんです。

ISO規格で「ウインカーは左側」と規定されているから

日本で販売される「右ハンドル仕様」の輸入車の多くが、ウインカーは左側のままである理由は、「ISO(国際標準化機構)規格」の規定で「ウインカーレバーはステアリングコラムの左側、ワイパーは右側」と決まっているからです。輸入車はISO規格に準拠しているため、右ハンドル仕様であってもウインカーは左側のまま。となっているのです。

では、ISO規格で「ウインカーは左側」と規定されているのに、なぜ国産車のウインカーは右側なのでしょうか。その理由は、国産車は「JIS(日本工業規格)規格」を優先しているからです。JIS規格では「ワイパーは左側」「ウインカーは右側」と規定されているため、輸入車とは異なる仕様となっています。

ISOは世界共通のグローバルな規格であり、JISは日本独自のローカルな規格です。そのため、輸入車は基本的にグローバルはISO規格に合わせた設計となり「日本仕様でも左ウインカー」となります。

ちなみに、日本と同じ左側通行で右ハンドルのイギリスやオーストラリアでは、ISO規格に従ってウインカーレバーは左側です。さらに国産車を海外に輸出する場合は、ISO規格に合わせて左側にウインカーレバーを付けて出荷されます。

交差点を曲がる時に、ウインカーと間違えてすごい勢いでワイパーを作動させてしまうことも…。

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