内燃機関スポーツカー最終モデル、新型ジャガー「Fタイプ」が発表!575馬力のスーパーチャージャーV8エンジン搭載!

英国の自動車ブランド ジャガーを代表するスポーツクーペといえばジャガー Fタイプ。今回、2025年の電動自動車製造シフトを目前に、ジャガーは同社スポーツモデル誕生75周年を記念して、Fタイプ最終モデルとなる「Fタイプ 75」「Fタイプ R 75 スペシャルエディション」を発表した。パワートレインは、スーパーチャージャー付5.0リッターV8エンジンを搭載し、クルマの電動化を前に内燃機関の優れたパフォーマンス性能を発揮する。新型Fタイプは現在から予約を受け付けており、2023年1月から納車が開始される予定だ。

ジャガーは欧州にて、同社スポーツカーの誕生75周年を記念して、Fタイプの最終モデルとなる「F-TYPE 75」およびハイパワーモデル「F-TYPE R 75 スペシャルエディション」を発表した。ボディスタイルは、両車両ともにクーペとコンバーチブルから選択することができる。パワートレインは4気筒エンジンモデルに加え、スーパーチャージャー付き5.0リッターV8エンジンが搭載されており、ジャガーの2025年の電気自動車製造へのシフトを目前に、純粋な内燃機関によるパフォーマンスを堪能することができる。

可憐なる純血スポーツカースタイル

新型ジャガー・Fタイプのボディスタイルは、ロングノーズ・ショートデッキに2シーターを備えた完璧なスポーツスタイルだ。軽量で高剛性のアルミニウムボディにより軽量化を図りながら、歴代のジャガー同様に流線形の美しいボディラインが表現されている。リアハンチは、Fタイプ本来のドラマチックなフォルムが強調され、シケインシグネチャーを備えた細長いLEDテールライトが広がっている。エキゾーストパイプは、4気筒モデルが中央1本出し、V8モデルおよびRモデルではアウトモード4本出しのダイナミックな見た目になっている。

フロントには、ピクセルテクノロジーを標準装備した超薄型LEDヘッドライトを搭載。「カリグラフィー」シグネチャーのデイタイムランニングライトとスイープ式ウィンカーにより車両をワイド幅に視覚的に増強させ、スポーティなローワイドスタイルを演出している。フロントグリルは大きさを抑えた小径のもの。ボンネットはうねりが伸びるクラムシェルボンネットが採用されている。装着するホイールは、Fタイプ 75がグロスブラックの20インチ5本スポークホイール、Rモデルはグロスブラック+ダイヤモンドターンの20インチ10本スポークが採用されている。

インテリアには、パフォーマンスとエレガンスさが純粋に表現されたデザインが採用されている。コックピットには、12.3インチの大型ドライバーディスプレイが搭載され、表示スタイルの選択ができる。他にもギアシフトライト、赤く脈打つ「ハートビート」スタートボタン、収納から展開するセンターエアベントなどユニークさにあふれた装備がドライバーの所有欲を満たしてくれる。

軽量でスリムなドライビングシートは人間工学に基づいて最適化され、身体をしっかりホールド。さらにヒーター&クーラーオプションによって快適性も強化されている。シート表面はウィンザーレザー製の高級素材が使用されており、ラグジュアリーテイストに。エアベント、小物入れ、ドリンクホルダーなどは蓋で閉じることができるため、使用しないときにはスマートなインテリア空間を演出することができる。

豊富にラインナップされたスーパーチャージャー搭載パワートレイン

2.0リッター・ターボチャージャー付4気筒エンジンは、わずか1,500rpmから最大トルクを発生し、回転域回転域全体にわたって卓越したスロットルレスポンスと強力な加速を実現。扱いやすさを重視したパワートレインのベースモデルとして、0-96km/h加速5.6秒、最高速度249km/hを達成する。

最大出力450PSを叩き出す5.0リッター・スーパーチャージャー付V8エンジンは、2,500rpmから580PSもの最大トルクを発揮し、強力なパフォーマンスと使い勝手の良さを両立させている。駆動方式は後輪駆動に加えて全輪駆動も選択することができる。どちらもトラクションを最適化する電子制御アクティブリアディファレンシャルを搭載し、0-96km/h加速4.4秒、最高速度284kmを達成する。

天候・舗装状態に左右されず卓越したパフォーマンスを発揮するのが、Rモデル専用のスーパーチャージャー付V8エンジンだ。全輪駆動専用のパワートレインとして、最高出力575PS、最大トルク700Nmを発揮。0-96km/h加速はわずか3.5秒、最高速度は電子制御で299km/hに制限されている。

すべてのエンジンには、8速クイックシフトが組み合わされており、スポーツシフトギアセレクターまたはステアリングホイール装着のパドルでフルマニュアルコントロールができるようになっている。

スポーツ走行を支える先進装備

新型Fタイプのサスペンションは、フロント/リアともにダブルウィッシュボーン式を採用。緻密にチューニングされた電動パワーアシストステアリング、トルクベクタリングと共に、卓越した俊敏性とコネクティングフィールを実現する。これらの特性は、ドライバーのあらゆる入力に対して即座に、そして直感的に反応するように高い次元でセッティングされている。

Fタイプ 75とR 75のシャシーは、軽量で剛性の高いアルミダイキャスト製のリアナックルによってさらに強化され、大型ホイールベアリングとともにタイヤのコンタクトパッチを正確にコントロールし、よりつながりのあるステアリングフィールがされている。R 75では、アッパーボールジョイントの改良により、キャンバーとトーの剛性が大幅に向上され、特性をさらに強化。また、両モデルとも、トラクションを最適化する電子式ディファレンシャルが採用されている。

インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス(IDD)技術によるトルクオンデマンド全輪駆動システムは、F-TYPE特有の後輪駆動フィールとハンドリングバランスを維持しながら、あらゆる路面や天候の下でトラクションとダイナミクスをさらに向上させています。300PSの4気筒F-TYPE全モデルには、綿密にチューニングされたモノチューブダンパーが採用され、F-TYPE 75とR 75にはジャガーのアダプティブダイナミクスシステムとコンフィギュラブルダイナミクスが搭載されている。これによって独自の乗り心地とハンドリングを実現し、アダプティブダイナミクスが電子制御の連続可変ダンパーにより、低速域での快適性と高速域でのコントロール性を最適化。コンフィギュラブルダイナミクスでは、ドライバーがサスペンション剛性、ステアリング荷重、スロットル応答、ギアシフトの設定を調整することができるようになっている。

2024年モデルの新型ジャガー・Fタイプは、現在から予約を受け付けており、英国のキャッスル・ブロムウィッチ工場で生産され、2023年1月より納車を開始する。なお、Fタイプの4気筒およびV8エンジンは、ジャガー・ランドローバーの最新鋭のエンジン製造センター(英国・ウォルバーハンプトン)で製造される。

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