WRCマシンのウインカーはどこにある? 写真で振り返る「ラリージャパン2022」の気になるポイント。

11月10日(木)〜12日(日)に開催された「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」の会場には多くのモータースポーツファンが詰め掛け大いに盛り上がった。そんなラリージャパンのサービスピットほか会場でみつけた気になるポイントを見ていこう。

ラリーの魅力のひとつに観客と競技車両の近さがある。サービスパークとなった豊田スタジアムでは、ピット作業エリアが公開されていて、マシンのメンテナンス作業を間近で観ることができる。トヨタチームのピットの前では多くの観客がメカニックの作業に見入っていた。

トヨタチームのメカニックは一人ずつ専用のKTC製ツールセットを使用している。ケースには各自の名前が貼ってあって、写真はROECKL(ロッケル) さんの工具セット。必要な工具がきれいに収納されている。

こちらは、Day3終了後のメンテナンスの様子。夜のメンテナンスは45分という制限時間が定められているため、無駄のない作業でメカニックは車両メンテナンスを進めていく。エアクリーナーがかなり大きい。

「GR YARIS Rally1 HYBRID」は熱を発しやすいハイブリッドユニットをリアに搭載しているため、ハイブリッドシステムを冷却するラジエターと電動ファンが設置されている。また、ボディサイドの後方に冷却用の大きなエアダクトからも空気を導入している。

「GR YARIS Rally1 HYBRID」のサスペンションはREIGER製のものを使用。ラリージャパンはターマック(舗装路)がメインのため車高低めのセッティングになっている。

ヒョンデはリヤハッチにダンパーを装備しているが、トヨタは棒でリヤハッチをとめる。

WRC1の3メーカーのフロントまわりを比較。トヨタはヒョンデやフォードに比べ、サスペンションがストレスなくスムーズに作動するように地面に対して垂直に近い角度で配置されている。

WRCカーはSSとSSの間で移動するリエゾンがあるため、一般道を走るために必要なヘッドライトやウインカーなどの保安部品を装備している。といっても、特にウインカーはとても小さくて発見しにくいので画像を丸で囲んでみた。ヒョンデとフォードはAピラー付近にポッチっと丸いウインカーが付いている。トヨタはヘッドライトユニットの中に組み込まれているので、さらに発見しにくい。

Day3のSS13岡崎はスタートが30分のディレイとなったため、ドライバーたちもスタートの準備が整うまでマシンを降りて待機することになった。フォードのガス・グリーンスミス選手がスマホで見ていたものは、意外にも料理レシピ動画だった。ヒョンデのオィット・タナック選手はカメラマンに巨大な望遠レンズの付いたカメラを借りて何かを撮影したりと、かなりリラックスした様子。

SS13はスタートディレイで、WRC2クラスの走行が日没近くになる可能性が出てきたため、補助灯の準備を開始したグレゴワール・ミュンスター組。ラゲッジに積載されたLED補助ライトを自ら取り出し、ボンネットに取り付けて、配線を繋いで完成。ものの3分程で作業が終了した。他のモータースポーツカテゴリーと違い、ラリーは自分でなんでもやる。という光景だった。

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