ボクシーフォルムが新鮮な7シーターSUV「メルセデス・ベンツ GLB」【最新SUV 車種別解説】

流麗なフォルムの多い近年のメルセデスの中で、その対極にあると言えるのが「メルセデス・ベンツGLB」。ボクシーなスタイリングはメルセデスの骨太なイメージを連想させる。乗り心地はいたってソフトで、安心・安全な挙動を見せる。往年のメルセデスらしいモデルと言える。
REPORT:石井昌道(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:河辺ほのか

本格的な悪路走破性 高級車テイストのディーゼルの走り

2020年に日本導入されたまったく新しい新規車種のGLBは、メルセデスにとって9車種目のSUVということになる。近年のメルセデスは流麗なクーペスタイルなどのモデルが多いなか、四角いボクシーなスタイルが新鮮だ。「こういうクルマを待っていた」という声も多く、同時導入となった流麗なGLAよりも人気を博している。

エクステリア

GLAよりもSUVらしい角張ったスタイリングとサイズ感を実現。よりスポーティな見た目を生み出すAMGスタイリングパッケージがオプションとして設定されている。最小回転半径5.5m。

エンジン横置きのFFアーキテクチャーのモデルながらボディサイズは大きめで立派な存在感がある。最低地上高も高く取られているので悪路走破性も本格的だ。ホイールベースをGLAよりも100mm延長し、FFアーキテクチャーならではの利点も生かして3列シートを実現しているのも人気の秘訣だろう。

インストルメントパネル

運転席前方とインパネ中央に10.25 インチワイドディスプレイを備える先進インターフェースのMBUXは、ステアリングに備わるタッチコントロールボタンで操作が可能。24時間緊急通報サービスなど通信機能も充実している。

グレー ドは1.4lガソリンターボの「GLB 180」、2.0lディーゼルターボの「GLB 200d 4MATIC」、306psの2.0lガソリンターボの「AMG GLB 4MATIC」の3種類。導入初期とはラインナップが異なっている。

居住性

メインとなるのは「GLB 200 d 4MATIC」だろう。最大トルク320Nmなので比較的に大柄なGLBのボディを頼もしく加速させる。 メルセデスのディーゼルは音・振動が極めて低く抑えられているため、 ネガは皆無。高級車らしいフィーリングがある。

うれしい装備

3列目には手動で展開/格納できる5対5分割可倒式シートを装備。荷室側からも簡単に操作できて、手早くスペースを拡大できる。
月間登録台数     NO DATA
現行型発表      20年6月(一部仕様変更 21年9月)
WLTCモード燃費   15.9km/l※「GLB 200 d 4MATIC」 

ラゲッジルーム

最近のメルセデスはスポーティに振ったモデルが多い中、乗り心地はソフトタッチ。それでいて安心・安全な挙動であり、往年のメルセデスらしさがあるモデルだ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.141「2022-2023 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

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