日本市場に登場した世界が認める実力車
約12年ぶりに日本市場へ再上陸した韓国の「ヒョンデ」は、とても興味深いメーカーだ。その生産規模は、いまやトヨタやフォルクスワーゲンに続いて世界第3位。世界で認められたクルマ作りが、日本でどう認められて広まるのかお手並み拝見というわけだ。
同社の日本での戦略は「脱エンジン」。燃料電池車「ネッソ」に加え、「アイオニック5」や試乗した「コナ」はエンジンを搭載しないEV(電気自動車)である。
ジャンルはコンパクトSUVで、サイズはホンダ「ヴェゼル」ほど。日本の道や駐車場でも大きさが気にならない、ちょうどいいサイズが魅力といっていい。そして実はこのクラスのEVって日本車にはなかったりもする。
走りは驚くほどしっかり。加速の味付けも曲がり方も好印象で、さすが「WRC(世界ラリー選手権)で活躍するメーカーは一味違うな」という気にさせてくれる。個性的なスタイルさえ気に入ったら愛車候補として十分にアリだ。
仕様により最大625kmにもなる一充電での最大航続距離も、クラスを超えた実力といえる。
Specification
●サイズ(全長×全幅×全高/mm):4355×1825×1590 ●車両重量(kg):1770 ●乗車定員(名):5●電動機種類(燃料):交流同期電動機(EV) ●一充電走行距離:541km(WLTCモード)●価格:489万5000円 ●カラー:アルティメットレッドメタリック×アビスブラックパール
※全グレードでの価格は399万3000円〜489万5000円。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年4月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]