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購入の意思が固いとしても、ほかの選択は要チェック!
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ファミリー層を中心に幅広い層から支持されてきたノア&ヴォクシーが、フルモデルチェンジを行った。初代から3代目までMクラスミニバンを代表する人気車種だったこともあって、新型は発売前から受注が殺到していた。その数は発売後2カ月ですでに7万台を超えているという。
この数は、旧型から乗り換えるユーザーを中心に、ミニバンの利便性に着目して他ジャンルからスイッチするユーザーなど、幅広い層に受け入れられているという証明であり、やはりMクラスミニバンの王道を歩んできたモデルに対する期待の表れと言えるだろう。
しかし、ノア&ヴォクシーの販売が好調ということは、「ほかの人とかぶる」とか、「納期が伸びる」といった懸念が生じる。新型が機能、性能ともに進化して魅力を増したということだけでなく、昨今の新車市場ではヒンジドアを備えたロールーフタイプがすべて廃止され、さらにSUVの台頭も影響してミニバン全体で見ても車種数が減っている。こうした事情もノア&ヴォクシーいずれか一択という状況に拍車をかけ、結果として好調の要因のひとつと分析できる。
実用系車種の場合、後発ほど機能が高まって価格は割安になる傾向が強く、それがノア&ヴォクシーの魅力を一層際立たせているのも事実だ。しかし、それでも購入時はガチンコの競合モデルや、ひとクラス上のモデル、さらに他ジャンルも含めた選択肢もチェックしておくべきだろう。
ノア&ヴォクシーの買い方はどうする?
最近主流の残価設定型のローン。あらかじめ3〜5年後の残価(下取査定額と考えてもいい)を設定し、それを除いた金額をローンで返済する。もともとリセールがいいトヨタ車向きで、ノア&ヴォクシーで3年での残価率を調べてみると、ハイブリッドで50%強。ガソリンは50%を少し切るぐらいだ。予想より少し低いがそれでも負担は軽くなるだろう。
家族とのドライブがもっと快適に、楽しくなる純正オプションに注目
ライバルとなる2車種には、あえて選ぶメリットがある
実用系車種においては「最新こそが最良」というのが定説であるから、およそ7年分の進化は、ライバルに対して相当なアドバンテージとなっている。しかし、新型の開発に際して明言はしていないが、改良や改善の裏には対ライバルで見たときの欠点を克服し、なおかつ差をつける狙いがあったのは容易に想像できる。
つまり、現時点でのノア&ヴォクシーへの高評価はライバル2車があってこそ得られたもので、セレナとステップワゴンの存在が、ノア&ヴォクシーをより優れたミニバンに成長させたと言えるだろう。
とはいえライバル2車も、ノア&ヴォクシーのひとり勝ち状況を静観しているわけではない。ステップワゴンはすでに新型がスタンバイしており、セレナも2022年に次期型へシフトすると予想され、三つ巴の戦いは今後さらに熾烈を極めるに違いない。
ここではステップワゴン、セレナの特徴や持ち味をクローズアップしながら、ノア&ヴォクシーに対する優位性を考えみた。いずれも居住性や実用性といったミニバンに必須の能力が高い水準にあるのはもちろん、ドレスアップベースとしても魅力的で、〝ノア&ヴォクシー以外の選択〟を考えたときの有力候補となる。
最新型が有利といっても、機能や性能で大きな差をつけられているわけではないし、ノア&ヴォクシーにはない機能も備えている。しかもノア&ヴォクシーが人気絶頂の今なら、購入時の交渉を有利に進められる可能性も大いにある。
【HONDA・ステップワゴン】 原点回帰でミニバとしての魅力を追求
価格●2022年春発売予定
●水平基調のデザインで運転がしやすい
●ホンダ独創のパッケージングで居住性良好
●伸びやかな加速を発揮するe:HEVを搭載
【NISSAN・セレナ】 多彩な能力を持つミニバンクラスの王道
価格●257万6200円〜419万2100円
●ほぼ自動運転のプロパイロット搭載
●ほぼEV走行が可能なe-POWERを搭載
●使い勝手がいいデュアルバックドア
走行性能3車種比較! モーター動力搭載モデルの選択は必須
ステップワゴンに搭載されるe:HEVは、詳細が公表されていないので実力は未知数だが、ヴェゼルの性能を参考にするなら、効率のよさや動力性能は申し分のない実力であると想定できる。セレナのe-POWERは、モーターを主動力としていることから加速のレスポンスに優れ、力強い走りが味わえる。もちろん、双方とも燃費性能は優秀だ。
居住性・実用性比較 快適性と実用性は選択のカギを握る重要なファクター
(1)運転席まわりは機能性だけでなく質感の高さも要チェック
先進的な機能を備えていることは選択のポイントになるが、注意してほしいのはそれらがスマートに使えること。最近主流となったコネクティッド機能は、使うシーンをしっかりと想定し、自分の用途に合っているかを検討したい。
(2)2列/3列目シートの広さと座り心地をじっくり確認すべし
いずれの車種も2列目は広く、快適に乗車できるので、居住性で重視するのは3列目となる。乗車する頻度が低いとしても、跳ね上げや床下収納を想定して実施した軽量化が、座り心地に影響を及ぼしていないかをチェックしよう。
(3)荷室は広さはもちろんアレンジ操作のしやすさも重要なポイント
ノア&ヴォクシーは3列目の跳ね上げが簡単にできる。これは優位点となるが、3列目を跳ね上げ(格納)した状態で使うことが多い人にとっては斜め後方の視界を妨げないセレナ、ステップワゴンのほうがメリットになりえる。
輸入車なら人と違う選択を実現できる、フランス生まれの個性的な実用車【シトロエン ベルランゴ】はどうですか?
2019年に日本へ導入された特別仕様車があっという間に完売。2020年には満を持してカタログモデルとなり、実用系の輸入車としてはルノー・カングー以来のヒットとなった。個性を重視するなら格好の選択と言える。商用車的な趣のクルマだが、いたるところに遊び心が散りばめられ、乗るたびに発見があって楽しさをもたらす。3列シートは備えていないが、便利な機能や装備が充実し、オシャレな実用車を求めるニーズを満たしてくれる。
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]