デビューから2カ月で見えてきた、新型ノア&ヴォクシーの「良いところ」と「悪いところ」(2)

知りたかった○と×、本音トーク! 新型ノア&ヴォクシー(90系)試乗チェックVol.2【家族みんなで楽しめる♪ いま買えるミニバン選び2022春】

年明け1月から正式に発売がスタートし、すでに約7万台という受注をうけている新型ノア&ヴォクシー。2022年のミニバンシーンは、その人気っぷりから、このクルマを中心に回っていくのは間違いなし。スタワゴ的にも注目度全開で、その動きをガッツリ追っていくぞ! そんな今年の主役のだんだん見えてきた全貌はもちろん、先代との違いの解説、さらにはカスタム予測などをメインとし、ノア&ヴォクシーを取り巻くライバル車達との比較なども徹底解説。いま買えるミニバン情報をギュッとまとめて紹介中だ。2022年復権(!?)を狙うミニバンシーンをじっくりと読み取っていこう。

【POINT 3】インテリア 誰でも使いやすい機能と上質な作り込みは満足できるか

○ 7人乗りの2列目は、快適性と利便性のよさを追求
全車3列シート仕様で、7人乗りと8人乗りが設定される。7人乗りの2列目は左右独立式のキャプテンシートで、ストレート超ロングスライドによって、2列目または3列目の居住性と使い勝手を高めている。
× 体型によっては座面のサイズを小さく感じる
シート位置の調整によるシートアレンジは、そのパターンが豊富なほど使い勝手はいい。しかし、こうした多機能を実現するために、個々のシートが少しずつ小さく設計されている印象だ。

○ 細部まで上質感を追求した独創的な作り
ダッシュボードまわりは大幅にデザインが変更され、ソフトパッドとメタル調パネルの組み合わせで高級感も増している。ヴォクシーはブラックのみだがノアにはブラウン系も設定される。
× シフトノブの形状がいろいろあって複雑
ガソリン車ではマニュアルモード付きダイレクトシフトCVT、ハイブリッド車では電気式無段変速機となるため、シフトノブまわりのデザインが異なる。どちらも左側にスマホトレイを装備する。

【POINT 4】ユーティリティ 使う人への思いやりを考慮して採用された機能の利便性は優秀なのか

○ ステップを展開格納できる機構で優れた乗降性を実現
ユニバーサルステップは、パワースライドドアと連動してステップが展開・格納する機能だ。乗り込み部のフロアと地面のちょうど中間あたりの高さにステップが自動で出てくる仕組みとなる。
× 便利なだけに運転席側にも設定がほしいところ
左側にパワースライドドアを装備するグレードにのみユニバーサルステップがオプション設定されている。右側用も設定してほしいと望むユーザーの声は少なくないという。

○ リアゲートが途中で止められる機構の採用は世界初
フリーストップバックドアは、バックドアを開けている途中で、任意の位置で停止させられる世界初の機能だ。こちらは機械式だが、電動式のパワーバックドアもオプションで用意される。
× いったん止めると再度開けるときの操作がやや面倒
バックドアが開くときに上から手で押すと、その位置で止まるが、そこからさらに大きく開くことはできず、全閉にしてから開けて、再度角度を決めて止めるという操作になる。

【POINT 5】パワーユニット メカニズムを刷新したハイブリッドの実力はどうか

○ 心地いい加速と優れた燃費性能を高次元で両立
ハイブリッドは電動モジュールを刷新した。モーターやバッテリーの出力を高め、EVモードでの走行距離を延ばすことで燃費性能も向上。制御系のレベルアップでスムーズな走りを実現する。
× ハイブリッドはエントリーグレードで300万円オーバー
車両価格は同グレードではハイブリッド車はガソリン車に比べて35〜40万円高に設定されている。エコカー減税分と燃費性能の差を考慮しても、その差額をどう判断するかがポイントだ。

【POINT 6】安全・運転支援機能 あらゆる場面で安全なドライブをサポートできるか

○ 機能の向上を図ったトヨタセーフティセンスを標準装備
トヨタセーフティセンスは最新型を搭載。基本機能はすべて標準装備で、さらに緊急時操舵支援やフロントクロストラフィックアラートなどのオプションを設定し、全方位予防安全を実現した。
× いざというときの備えだが過剰に感じることも…
まさに予防安全装備は満載だ。ただ、歩行者や並走車両との間隔を保つためにハンドルを自動制御する操舵支援などは、慣れるまでには違和感を覚える。標準装備とオプションの組み合わせも検討の余地あり。

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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