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今日もゆったりキャンプを楽しむ
レトロで可愛らしい雰囲気が漂う夫婦のキャンプベースは、いつも注目の的。「お店みたいですね」と声をかけられることもしばしばだとか。お洒落キャンパーが集う昨今のキャンプ場でも、ひときわユニークな2人と1台といえるだろう。
「古い物が大好きで、自宅でもヴィンテージ家具や雑貨を愛用しているんです。キャンプを始めた頃は今どきの普通のギアを使っていたんですが、やっぱりアウトドアでも古い方がカワイイよねってことで、現在のスタイルに落ち着いていきました」と奥様の恵さん。
チャムスが大好きな夫の正紀さんも、こうしたムードは歓迎。そもそも揃ってアンティークなカフェ巡りが趣味だったりと、好みの合う2人なのだ。
さて、そんな夫婦の愛車はこれまたヴィンテージな1960年製フォルクスワーゲン・タイプⅡ。いわゆるワーゲンバスである。60年も前の輸入車ゆえに悩むところもあったが、思い切って2年ほど前に購入した。
「VW好きの友人がいて、一緒にその手のイベントに連れて行ってもらっているうちに、ワーゲンバスは広いしキャンプ向きだなぁと思って。それまではお互いの通勤車を2台連ねてキャンプに行っていたのですが、1台にまとめて行けるようになりました」。
クラシカルなワーゲンバス。しかも紅白カラーということで、普通に走らせているだけでもとにかく目立つ。スマホを向けられるのも日常茶飯事。
「半年に一回くらいどこか不調が出ますけど、幸いにして致命的なトラブルはなし。ただ、高速道路でも最高速は時速80㎞が現実レベル。なのであまり遠出はしていません」。
キャンプは日帰りか1泊2日のショートステイが多い。というより、2泊以上は経験なし。実はまだキャンプ歴も3年ほどなのだ。
「けっこう初心者です。それでもキャンプは大好きなので、出掛けるのが難しい時とかは、自宅の庭で車中泊キャンプすることもありますよ(笑)」。
楽しみ方はいたってノーマル。ベースを設営してお茶やコーヒーを淹れて、ご飯を作っておいしく食べて、夜はお酒を少々たしなむ、といった具合。しかし、愛車とお気に入りのアイテムたちに囲まれることで、2人のキャンプは日常の延長のような安心感と、外遊びならではの開放感に包まれる。それは至福のひと時。
【Instagram】@masanorin7646
ギア収集もアウトドアの醍醐味、こだわるほどに深みにハマる
ヴィンテージアイテムの中でも、特にこだわっているのがランプ類。ホワイトガソリンやオイル系など、さまざまなランタンを揃えている。
「普段家で使っているものも含めたら12個もあります。ランタンに限らず、ギア集めは沼なんですよ…」。
ちなみにヴィンテージもののランタンは当たり前ながら品数が少なく、なかなか手に入らない上、見た目は古ぼけていても、普通の新品の倍くらいは軽くする。さらにポンピングしないといけなかったり、マントルが消耗品だったりと、今どきのLEDタイプに比べてとにかく手間もコストも掛かる。
「それでも静かな夜に、シューッと小さな音を立てて灯るあの感じが愛おしくて。ホワイトガソリンタイプならLEDよりも断然明るいし、オイルタイプは揺らめく炎も楽しめますよ」。
実用品ではあるものの、見た目がお洒落なので普段から自宅のインテリアとしても活用中。他にも家庭用兼キャンプ用のアイテムはたくさん。
「むしろ家の中にも『キャンプ部屋』を作り、ギアをそれっぽく並べたりして、外に出掛けられない時にキャンプ気分を味わったりしています。そんなこともあって、ヴィンテージ品の収集はやめられません」。
そうしたアイテムを積み込むワーゲンバスの方も、相応しいようカスタマイズを実施。外装はルーフラックキャリア&ラダーを追加し、室内はフロアや側面を板張り仕様にしてアウトドア感を演出している。今後はホワイトリボンタイヤ導入も検討中とか。
「いつかロングキャンプにも挑戦してみたい。これまでは片道3時間の静岡が最遠だったのですが、もっと遠くまで、4〜5日くらいかけて旅してみたいです。となると、それ用にまたキャンプギアを用意しなくては…となるので、やっぱり沼ですね(笑)」。
お洒落なランタンがあれば、夜がもっと楽しみになる
SPECIFICATIONS
●MODELS:フォルクスワーゲン・タイプⅡ(昭和35年式)
●WHEEL:VW純正ホイール
●EXTERIOR:キャリア&ラダー
●INTERIOR:車内床&側面の板張り、手作りカーテン、ガーランドなどの飾り付け、DIY伸縮ベッド
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]