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色気溢れるアメリカンクラシックを、今の安心・安全で乗れるNEWレトロ
本当に乗りたいクルマに出会えなくなってきた。いま、あえて新車を買わず魅力に溢れた旧車に乗り続ける人達がいる。お金がないわけではなく、クルマに興味がないわけでもない。むしろクルマに興味があるからこそ、単なる移動手段ではなく、自己表現のひとつとして楽しんでいるからこそ、新型車はデザインも技術も近未来を押し付けられているようで、なんだか嫌なのだと。頭では理解しているが、まだその無味無臭の世界にはいきたくない、のだ。
そんな気持ちを組み、2023年1月に発表されたのが、アルパインスタイル・ハバナとカリカだ。アルパインスタイルはホイール、ローダウン、エアロパーツを備えたコンプリートカーを手掛けてきたが、今回の2台は、それとは違う。「パーツを付けてカスタム」ではなく、「こういう形をした完成車」としてお披露目したのだ。どちらも今の新型車にはない、“楽しさ”を感じさせるスタイリング。前述の“無味無臭”とは相対する何やらワクワクする匂いがプンプンする。
アメリカ西海岸の雰囲気を持つスロウで自由なカーライフを
ハバナは、キューバの首都ハバナを今も走るアメリカンクラシックをリスペクト。その陽気な雰囲気を新しい感覚でリデザインしたコンパクトなSUV。カリカは、カリフォルニアの自動車文化をデザイン要素に注入。サーファーの足グルマなのか、北米由来の“バニング”なのか、どこか懐かしく、自由を感じさせるワンボックスだ。
今回は東京オートサロン2023でのお披露目に合わせてプロジェクトを発表。これから最終の仕様決定や価格決定など、正式発売に向けた準備が進められていくが、早期予約等も検討しているそうで、この2台が街中を走る姿が見られるのはそう遠くなさそうだ。
アルパインスタイルのそもそもの母体はカーエレクトロニクスメーカーであるご存じアルパイン。次から次へとアルパインスタイルが放つ「カーエレクトロニクスメーカーがなぜ?」という提案は、相変わらず面白い。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]