スカイラインやブルーバード、主力はバンだがワゴンも存在した!【名車が続々誕生した60's〜70'sミニバン&ワゴンのルーツを探る 前編 】

国産ワゴンのルーツは60〜70年代、“ハコスカ”誕生などあの名車たちが続々登場!

C10型 スカイライン [1968年]
今でこそ、巷にはミニバン、SUV、ステーションワゴンがあふれているが、この3種のクルマが日本でもてはやされるようになったのは1990年代以降の話だ。ではそれ以前、3種のようなクルマがなかったのかと問われれば、答えはノーである。1960~1970年代、まだ日本の自動車産業が未熟だった頃にも、その種のクルマは確かに存在した。しかも個性的だったのだ

1960年代、ミニバンに代わる3列シート車が存在した!

日本では1980年代にヨンクブームが起こりパジェロなどが人気を集めたが、SUVという認識はなく、SUVの人気が盛り上がるのは2000年代以降。大きな盛り上がりを見せたワゴンブームはレガシィが登場した1990年頃からだし、ミニバンは1994年にオデッセイが登場したことによって、ようやく日本でも浸透した。意外や比較的最近のことといえる。

ではそれ以前、1960年代や1970年代にワゴンやSUVはなかったのかといえば、そうではない。ミニバンはなかったが、それに代わる3列シート車は確かに存在していた。日本の自動車メーカーは未熟だったかもしれないが、必死にユーザーニーズを捉え、さまざまなクルマを世に送り出していたのだ。 

当時から名乗ったスポーツワゴン【スカイライン】

1957年、富士精密工業(後のプリンス自動車で1966年に日産と合併)から登場したのが初代スカイライン。1963年にはS54型2000GTで名高い2代目が登場する。その2代目には、早くもエステートワゴンが設定されている。主力はライトバンではあったが、1960年代からワゴンは存在したのだ。 

いかつい顔に似合うバンボディ【ブルーバード】

スカイラインより1クラス下で長らく日産の主力を担ったのがブルーバード。1959年の初代310型にはすでにエステートワゴンが存在していた。1963年に登場し、サファリラリーでクラス優勝を果たした2代目410型も同様。主力はライトバンだったが、長いワゴンの歴史をもつ。

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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年4月号 より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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