多くのクルマが、標準装備などの違いによって細分化しているグレード。最も安い入門グレードでコスパを狙うか、豪華装備を求めて上級グレードを選択すべきか。人気のコンパクトSUV、トヨタ・ヤリスクロスのグレード体系はどうなっているのか。各グレードを徹底比較。今回は中級グレードのG系。
G系はZ系共有装備も多いものの、ちょい背伸びすれば……。
松竹梅の中間に位置するG系は、まずまずの装備だが、先述した通りちょい背伸びすると機能的な装備がお得に手に入るため、Z系ほどの存在感はない印象だ。
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実際ディーラーでもG系を希望して、内容を知ると結局Z系というケースはあるそう。
ただしG系にありZ系にないものも。それが内装色。
Z系で賛否が割れているとされるシート表皮と内張り、インパネが、G系では合皮ではないもののブラックに。
最廉価X系もブラックだがシート形状自体が異なり、ヘッドレストをはずせないなど実用性に難があるため、ヘッドレスト別体の黒シートとなると必然的にG系となる。
シートカバーを付けたら一緒……という意見もあると思うが、内張りやインパネまわりはそうはいかない。悩みどころだ。
■車両本体価格■
HYBRID G
【2WD】 239万4000円
【4WD】 262万5000円
GASOLINE G
【2WD】 202万円
【4WD】 225万1000円
大きな違いは前後ライト!
G系グレードの注目はこちら! 外装編
【デイタイムランプ】
デイタイムランプはZ系に雰囲気こそ似ているものの別モノ。レンズ上段が豆球ウインカー、下段がLEDのDRLとして点灯。1操作ではレンズ全体は光らない。
【フロントグリル】
G系、X系のグリルは、ともに単調な無塗装ブラックで艶感はゼロ。格子風のデザインはZ系と同じだ。ちなみにドア車名ロゴも、Z系と同じくプレート式となる。
【16インチ ホイール】
ホイール&タイヤは16インチ標準。X系も同じサイズだが、G系はアルミ製で、デザインも異なる。タイヤはブリヂストン、ダンロップ、横浜のいずれかがラムダムに備わる。
【ルーフレール】
見た目のSUV感を高めるラックなどを追加できるルーフレールは、G系とZ系のオプション。レールはボディカラーに関係なく、すべてシルバーに。*写真はイメージ
G系グレードの注目はこちら! 内装編
【シート】
ファブリック表皮のシートカラーはブラックのみ。シート形状はZ系と同じでヘッドレストの脱着が可能。ファブリック素材はX系よりも上質なものとなっている。
【後席&荷室床】
リアシート、荷室フロアはZ系と同じ。中央が倒れる4:2:4の可倒式、(同じく2WD限定となるが)荷室は6:4分割アジャスト式。4WD荷室は一体式。
【メーター】
スポーティな2眼パネルが特徴的なデジタルメーターは、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイが標準。X系のメーターもG系と同形状となっている。
【デッキフック】
荷物の荷崩れを防ぐための金属フックが、G系、Z系には標準装備。荷室の四隅に合計4箇所標準装備される。写真にあるベルトは純正オプションで買える。
G系グレードの注目はこちら! 機能編
【充電用USB】
通信用USBソケット(写真右端)は全車標準だが、充電用(同左端)が備わるのはG系とZ系のみ。場所はエアコンパネル下。2.1Aの安定充電が可能。
【イージーリターン】
レバー操作で運転席のシートポジションを記憶し、乗車時に簡単に任意の位置に復帰できる便利機能「イージーリターン」。オプションで追加できるのはG系のみ。
【BSM】
斜め後方から迫るクルマを検知し、ドアミラー端にLEDの光で警告表示する「ブラインドスポットモニター(BSM)」もあると便利。Z系同様オプションで追加できる。
気になる燃費は?(WLTCモード)
【2WD/HYBRID】
30.2㎞/ℓ
【4WD/HYBRID】
28.1㎞/ℓ
【2WD/GASOLINE】
19.8㎞/ℓ
【4WD/GASOLINE】
18.2㎞/ℓ
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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