目次
カスタムモデルながら、保証やメンテナンスの心配なし
メーカー製コンプリートカーを選ぶメリットを考えてみる。まず第一にカスタムカーとはいえ、純粋にカタログモデルであることだ。そのため、通常モデルと同様にメーカー保証が受けられるし、ディーラーで定期点検、メンテナンス、車検が受けられる。
整備はほかで……という人もいるかもしれないが、最近加速度的に増えているEVやハイブリッドなどの電動車は、その専門性から、やはりディーラーに任せたほうが安心できる。
ディーラーでメンテナンスが受けられるということは、カスタムカー初心者にとっても安心できる。そもそもローダウンされているモデルでも基準に合わせて低すぎないので、慎重に扱う必要はまったくない。
また、問題なく車検に通るということは各パーツの強度、フィッティングなどが水準以上に達している、ということでもある。クルマとのマッチングは抜群といっていい。また、エアロパーツなどすべてセットで装着されているので、自分でパーツを揃えてカスタマイズするより割安感もある。
しかし、ネガティブな点はないのか? 「初心者でも安心」と先述した。裏を返せばカスタム熟練者にとっては「もの足りない」となってしまうのではないかと危惧されるが、たとえばエアロパーツは空洞実験を行うなどして開発され、メーカー系ならではのクオリティの高さで熟練者にも十分満足できるモデルが揃う。
またベース車両として考えれば熟練者とってもコンプリートカーは魅力的だ。もともとフルアエロが装着されているので、さらなるパーツを加えてカスタムするにはセンスも必要だが、さらに自分だけの一台を作り上げられるのは大きなメリットとなる。
入門的にまずはコンプリートを買ってみて、さらに自分流で仕上げるか、乗り替えてサードパーティのパーツを使ってより個性的なカスタムを楽しむのもいいだろう。ちなみにサードパーティ製でもディーラーで購入できるものもあって、この場合はまさにいいとこ取りだ。
いずれにしてもステップアップへの第一歩としても、ワークス系のカスタムモデルはオススメというわけで、まずは気軽に楽しんでみてはいかがだろう。
コンプリートカーにも時代の潮流があり!
(1)定番スタイルで楽しむ→ワークス系の完成車
自動車メーカーの直系だけに、ノーマルの性能やデザインをさらに引き立てるものが中心。以前はスポーティさを重視した走行性能のアップがメインだったが、最近の流れとしてはそこに質の良さや豪華さもプラスしているのが注目だ。それはSUVなどでも同じで、かなり裾野が広がっているといっていいだろう。
(2)自由な発想が楽しい→ディーラーオリジナルコンプリート
ディーラーもワークスの一角だ。最近のアウトドアブームを受けて、キャンピング仕様のコンプリートカーも増えている。ディーラーも手がけていて、専用メーカーとコラボしたり、なかには独自シリーズがあったりもする。なにかをプラスして、クルマの魅力を引き立てるというのはやはりコンプリートの基本だ。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]