ミニバンをメインターゲットにしたホイールブランド【ベルサス】から、新しいテイストのニューフェイス誕生か!?

インチアップホイールの導きとは?【カスタム未来予想図2022】自分にとっての最良を探る!

カスタム好きにとって、新年が明けたらまず〝今年は一体何が流行るんだ⁉︎〟ということを考えるはず。東京オートサロンをはじめとしたカスタムカーショーで流行をさらうもよし、SNSを中心としたWEBからも情報を探すも良しとその方法はまさに沢山。2021年流行ったことを振り返りつつ、今後のカスタムシーンを占うキーワードを厳選してお届けします。

現状の強化と浸透を目指す、ベルサスシリーズ

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2022年は、カスタム業界に一体どんな波が訪れるのか!? それが判るに越したことはないよねぇ……と各方面から新年早々お叱りを受けそうですが、現場のスタッフはどう考え、なにを期待しているのだろうか!? 今回は、日本が世界に誇るホイールブランドであり、数多くのレーベルを展開するレイズのなかでも、とくにスタイルワゴンに馴染み深い存在である「ベルサス」にフォーカス。ブランド担当プロデューサーに、現状のベルサス、そして2022年の展望を伺った。

「ベルサス」は、ミニバン系ユーザーにとくに熱く支持されているドレッシーなホイールレーベル。歴史は長く、数々のヒットモデルを生み出すなど、ミニバンカスタムと共に成長し発展したレーベルだ。ベルサスは、芸術的ともいえるスポークや視覚に与えるワイド感、緻密に計算された奥行きがもたらす陰影感など、様々な要素が絡まり合うオーガニックなデザインと、個々のモデルを引き立てる華麗なフィニッシュワークで時代を作ってきた。

「ベルサスに限らず、レイズは流行に敏感なブランドです。ユーザーの変わり続ける嗜好を先取りする感性が優れていることが、広く受け入れられ続ける要因でしょうが、意欲旺盛なベルサスでも、2022年はコレが流行りそうといえるものは正直判らない」と小角さん。「まずすべきは現状の強化と、新作含めた既存作のさらなる浸透が第一」と語る。

ご存じかもしれないが、ベルサスは近年視野を広げつつある。例えば昨年は、違う角度からも魅力を発掘・発信すべく、フォーカスする範囲を拡大した「VV21S」「VT125S」「VS250LC」と呼ばれる新作を3本発表と、意欲的な展開を行った。

それが〝スポーティ〟というテイストの付加。従前のベルサスでは長く意識することがなかった新作だ。レイズといえば、「ボルクレーシング」を筆頭とする本格スポーツホイールがとくに有名だが、今回の違いは〝ベルサスでスポーツ〟という点。久しくなかった提案ゆえ、ユーザーにも多少の戸惑いはあったかもしれないが、発売から時間が経つにつれ確実に受け入れられつつありと、手応えを肌で感じているとのことだ。

とくに「VT125S」は、ヨーロピアンスポーツを強く意識した「ベルサスツーリズモ」のリバイバル。往年のカスタムファンには懐かしくもありと、愛着も湧きやすいのではないだろうか。

先にも触れたが、「ベルサスの2022年はこれら新提案の存在をより確固たるものとすべく、さらに強く、訴求していく予定。エントリーユーザーにも入りやすい、お手頃サイズなどの仕様追加を既存モデルで予定しています」。

さらに今年は、「ベルサス新時代を強く印象づける意味で、スポーティとは別路線のテイストを盛り込むことも念頭に置いています。それが、オフ路線。現在のカスタム界はアウトドアやリフトアップのオフスタイルへの注目度が高まっているが、ベルサスでもそれ系を盛り込めないか模索している」という。なんとも興味深い話が飛び出した。

もちろんそれは、オフ系に特化したレイズの別レーベル「チームデイトナ」とは違う、ベルサスからの提案としてだ。一部ユーザーは〝ベルサス=ローダウン・ミニバン〟というイメージが強く持っているかもしれないが、セダンやSUVと、ベルサスが対象とする車種は確実に広がりをみせている。今後は、プラドやデリカなどにも似合うベルサスが発表されるかも!? しれない。

と、いいつつも、ベルサスにとってミニバンも大切なターゲットであることは今後も変わることはない。今年は年明け早々にノア&ヴォクシー、そして春にステップワゴンと、新型ミニバンが立て続けにデビューする豊作の年。年末頃には新型アルファード!? という声も強く囁かれるなど、今年はミニバンがかつてないほど盛り上がりそうな予感が色濃い。レイズ、そしてベルサスは、その動向に対し、ある意味ユーザー以上に熱い視線を送っている。

「ベルサスはブランドが確立した定評のあるデザイン性にさらに磨きを掛けつつ、最新テクノロジーを積極的に活用していく姿勢は今後も変わりません。新しいテイストにも果敢に挑戦するなど、ドレッシーホイール界をリードし続ける一方、軽さ、剛性、堅牢性と、ユーザーが安心・安全に使える品質にも強くこだわり続けていきたい」と小角さん。

余談だが、ベルサスには最上級と位置づける「VMF」と呼ぶ、鍛造レーベルがあることをご存じだろうか。最先端の「鍛造」テクノロジーと、ベルサスならではの洗練された意匠性を融合させたVMFは、プレミアムなハイエンドモデルであるため新作をコンスタントに発表することはない。

じっくりと市場浸透を狙う長期的レーベルだが、こちらについても春以降、仕様追加等の動きがあるかも!? とのことだが、真意は関係者のみぞ知る。それらを含め、今年は例年以上にスタイルワゴン誌上にベルサスの記事が増えそうな予感。新作情報は正式発表あり次第、リポートすることをお約束するゾ。

ベルサスのオススメホイール3選

VV21S

VS250LC

VT125S

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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