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オーナーとクルマのギャップに視線が釘付け
空前のキャンプブームで週末のオートキャンプ場はどこも混み合っている。程よくリフトアップした四駆で乗り付けて、自慢のキャンプギアで悦に入る…そんな喧噪をどこ吹く風とばかりに、SHINGOさん&MAKIさん夫妻は自分のペースで、ゆったりとした時間を過ごしている。
愛車は6インチアップの150プラド。35インチのマッドテレインタイヤ、それを覆うパイプフェンダー、ショートタイプのバンパー、シュノーケルで武装したワイルドな装いに、オーナーは十中八九SHINGOさんかと思いきや、パートナーのMAKIさんが通勤に普段使いしている。
もともとMAKIさんはVWのティグアンに乗っていて、ハイラックスサーフに憧れていた。そんな時に出会ったのが150プラドの中期モデル。並みのSUVとは一線を画すラダーフレーム構造のプラットフォーム、悪路走破性の高さに惚れ込んだ。
そのプラドには3インチのリフトアップやグリルガードなどライトなカスタムを施していたが、2020年の一部改良でディーゼルエンジンの出力アップや、トヨタセーフティセンスの機能向上など、内容が大幅にブラッシュアップされた。「ちょうど乗り換えを検討中で、トルクの太いディーゼルエンジン車が欲しくて。そうなると選択肢がハイラックスかプラドしかなかったんですよ」と振り返るMAKIさん。ハイラックスは2.4Lディーゼルターボで屋根が低く、サンルーフが付けられないので却下。結局プラドを2台乗り継いだ。
「納車時にほぼ今の姿になっていました」と語るSHINGOさん。MAKIさんは中期プラドでオフロード走行にハマり、富士ヶ嶺などをガチで走り込むのでこの仕様になった。
6インチリフト×35インチの衝撃
後期プラドのカスタムコンセプトは「走る・曲がる・止る」の基本性能を押さえていること。さすがに6インチアップともなれば重心が高くなり、曲がる・止るは不利になりそうだが…「ロールにはどうしても弱いですが、そこもできるだけ抑えて、一般道からゴリゴリのオフロードまで走れるようにセッティングしています」と、カスタム指南役であるSHINGOさんが自信をのぞかせる。
ラフカントリーの6インチアップキットに、サスペンションはオールドマンエミューのBP‐51ショックアブソーバーを組み合わせている。
BP‐51は伸び側と縮み側の減衰力を別々に調整できる、別タンク式のバイパスショックを採用している。
「バンパーの種類やルーフラックの有無、ガソリン/ディーゼルエンジンなど重量に合わせて細かく調整できるので、何度も一般道や山道を走り込んでセッティングを決めました」。
スタイリングの肝になる前後バンパーはオフロードの走破性を意識したショートタイプ。それも激レアなロシアのBMS製というこだわりぶり。ロシアでもランクルは大人気で、ウラジオストクで現地組み立てを行っているほど。SHINGOさん夫妻はバンパーのカッコよさに惚れ込んで、インスタ経由で直接ロシアのBMSと交渉して日本に取り寄せた。
社外のアイアンバンパーは前に大きく張り出したものが多いが、BMSは控え目なところが気に入っている。パイプフェンダーやサイドステップもバンパーに合わせたワンオフ品で、オリジナリティを極めている。
SPECIFICATIONS
●MODELS:トヨタ・ランドクルーザープラド(令和2年式)
●WHEEL:SCS BR6(17×10J−38)
●TIRE:ヨコハマ・ジオランダーG005X-MT(35/12.5R17)
●SUSPENSION:オールドマンエミューBP51サスペンション、ラフカントリー6インチアップキット、ラテラルロッド、アッパーアーム
●EXTERIOR:BMS(ロシア製)前後バンパー、Air plexバグガード、ボンネットライトステー、TJMシュノーケル、ARBルーフラック、ワンオフリアラダー、ロックスライダー、ロックライト、FireSHKブラックボール
●INTERIOR:インナーメッシュラック、AUX BEAMスイッチパネル
●TUNING:TDIチューニング、JAOSエアクリーナー
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]