【NISSAN X-TRAIL】気兼ねなく何処へでも分け入り、大自然を謳歌できる最高の相棒がエクストレイル

クルマは移動手段ではなくキャンプギア!?【キャンプサイトで映えるアウトドアビークル 18選】アウトドアシーンで映える赤×黒のカラーリングも強いこだわり! 日産・エクストレイル

【OUTDOOR Vehicleによるキャンプサイト拝見 #009】クルマでアウトドアを楽しむスタイルは、まさに三者三様で十人十色。クルマの装備を充実させる人もいれば、そもそもベース車から「他と違う」を求める人、キャンプギアに凝り出す人などそれぞれのこだわりがあるから面白い。それでは全国各地のアウトドア系ユーザーを見ていこう。

春夏秋冬、季節に関係なく遊びのフィールドは無限大

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カスタムのベース車両としては決してメジャーとは言えない日産X-TRAILを用いながら、他メーカーの過激なカスタマイズカーに一歩も引けを取らない完成度を誇る古市号。若干24歳の青年が3年前に理想とした“オーバーランダー”スタイルは、今やカスタム界のトレンドとなって持て囃されている。ここではマイナー車を用いての先見性とカスタムの魅力を解き明かしていこう。

クルマになんて興味は無く、ましてやカスタムの世界なんて知り得もしなかったハタチの青年。そんな彼が先輩の催すキャンプに参加してみると、単なるアシではなくギア(道具)としてクルマと付き合うカーライフを目の当たりにする。「なんだ、遊びの道具としても使えるクルマがあれば日常生活の幅が一気に広がるじゃん」。善は急げと未来の相棒選びに翻弄することになる。

最終的にはエクストレイルを選択するものの一時はマツダCX-5も本気で悩み抜いたそうで、最後のダメ押しになったのが「エクストリーマーX」なる特別仕様車の存在。この特別仕様車、日産の特装車などを取り扱うオーテックジャパンがプロデュースするもので、ホイールや外装パーツなどに専用装備品をテンコ盛りしたあげく、ガーネットレッド×グロスブラックのツートンで仕立て上げられていた。実にこのスタイルには幼少期から赤と黒をこよなく愛しんできた古市青年も胸キュン!! 清水の舞台からダイブする心持ちで新車購入に踏み切ったのだ。

そんなエクストレイルが納車されてから暫く経った頃、ひょんな事から顔を出したオフ会でカスタムの魅力に開眼。「クルマって便利で楽しいギアなだけでなく、自分の個性をアピールするウェポン(武器)でもあるんだ!?」と、それからはSNSを縦横無尽に駆使して友達の輪を広げながら貪欲に情報収集。日本だけに留まらず、国内外からフレッシュなトレンドを採り入れてきた。

結果、辿り着いたのはリフトアップにオーバーフェンダーを組み合わせ、武骨なオフ系タイヤをフィッティングさせた「オーバーランダー」と称されるスタイル。さすがにフロントバンパーをカットする時は躊躇(特別仕様車のエクストリーマーXは予備のバンパーも入手困難)したそうだけど、今では大胆不敵な手法で世界中から“いいね♡”が送られてくるのだとか。

もちろん、自身のアイデンティティとなった赤と黒で構成されるイメージカラーは普遍的に継承。気が付けば日常使いするシューズやテントにも飛び火し、ファッションやライフスタイルにも影響を与えているほどだ。

今後もワンオフでスキッドプレートなどを製作する予定だそうで、その進化はとどまるところを知らなさそう。昨今はキャンプだけでなく釣りにもハマっているそうで、益々エクストレイルの出番が増えそうだ。

真っ赤なボディにグロスブラックを散りばめて、黄色いフォグランプの差し色で引き締める抜群のメイクアップ。街中ですれ違うエクストレイルはノーマル車ばかりなので、違和感を覚えると同時に新鮮味にも溢れている。

そんな古市さんが愛車のカスタムをはじめるにあたりぶち当たった壁は、単純に「アフターマーケットパーツが極端に少ない」という事実だった。これを克服するには他車種のパーツを流用したり、ワンオフでイチから起こすなりするしかない。結果的にノーズのバグガードはオーストラリアの日産純正オプションを輸入し、フロントバンパーガードはフォレスター、ルーフマーカーはRAV4用などを上手く用いて凌いでいる。

とは言え、足まわりは名門ロードハウスからアップコイルが販売されており、要らぬリスクを負わずして4センチのリフトアップを実現。オーバーフェンダーやマフラーに関しては最大手JAOSの製品を活用している。

また、オーバーランダー的な要素を色濃く反映できるルーフラックやサイドオーニングに関しては、取付車種を問わない汎用パーツだという事実も幸いした。昨今人気を博しているヒッチメンバーを介した利便性向上アイテムには、いち早くWaterPORT製のウォータータンクをブラケットを自作して導入。これは手動式ポンプでタンク内の空気を圧縮し、簡易的なシャワーを実現する何ともアメリカらしいHOTな製品。

スマホ片手にSNSを駆使してワールドワイドなトレンドを先取りするあたり、なんとも今どきの若者らしいカスタム手法なのだ。

SPECIFICATIONS
●MODELS:日産・X-TRAIL(平成30年式)
●WHEEL:レイズ・チームデイトナF6Boost(16×7.0J+35)
●TIRE:BFグッドリッチKM3(245/75-16)
●SUSPENSION:ロードハウス4inchアップコイル
●EXTERIOR:JAOSフォレスター用バンパーガードワンオフ加工、JAOSオーバーフェンダー&BATTLEZマフラー&タワーバー、Terzoルーフラック、豪州日産バグガード、SMITTYBILTサイドオーニング、IPF LEDライトバー30インチシングル、LEDワークライト、ROTOPAXスタックラダー&ガンケース
●INTERIOR:カーボン調ステアリング&シフトノブ

キャンプ飯はお手のもの♪ やっぱキメ手は肉っすよ

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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