デザインクロームが返ってきた!2023年モデルのクレンツェ・シュリットはブランド史上最も洗いにくい緻密に造り込まれたデザインホイール

国産最高峰の高級ブランド『クレンツェ』33本目の3ピースホイールは段差にこだわる『シュリット』大口径感がたまらないシュリット855エボも同時デビュー

年明けはあらゆるメーカーから新作ホイールがデビューする。その中でもカスタム好きが「今年はどうなんだ!?」とお披露目を待ちわびているのが、ウェッズのフラッグシップブランド「クレンツェ」のNEWモデルだ。クレンツェは年に1度、年明けに1デザインのみがデビューする。カスタム創生期から続くメジャーブランド、かつ日本を代表する国産高級ブランドだけに多くのカスタム好きが注目しているのだ。2023年のイヤーモデルはいかに。

国産ハイブランド“クレンツェ”の2023モデル

1994年にホイールメーカー、ウェッズの数あるブランドのひとつとして登場した「クレンツェ」。当時は最高級ブランドという位置付けではなく、新ブランドながらも総合カタログの掲載順が7番目だったというのも驚きだが、それから27年、今ではウェッズのフラッグシップブランドであり、国内屈指のプレミアムブランドとしての地位を確立している。
そんなクレンツェの新作は1年に1モデルのみ。厳密に言えば、エボシリーズも含めた2モデルが新年にお披露目されるのだが、それだけ心血を注いだ渾身の作品が毎年登場するというわけだ。

Kränze Schritt クレンツェ シュリット

DEMO CAR:エイムゲイン・30系アルファード
WHEEL SIZE:21×9.5J+31(Loディスク)
TIRE SIZE:245/35
WHEEL COLOR:ライムゴールド(カラーコーディネイトシステム)

2023年モデルはすでに東京オートサロン2023にてお披露目されたシュリット。1997年に登場したブランド第3弾のクレンツェ・メッシュ以来、26年振りの8分割デザインを取り入れた意欲作。5穴が主力となるモデルでは、デザインバランスが取りにくいなど難しさのあるデザインだが、あえての挑戦の結果、いかにもクレンツェらしい、堂々とした風格と美しさを手に入れた。

クレンツェと言えば、曲面や曲線を駆使した三次元的デザインを主流としてきたが、このシュリットは各部にエッジーな段差を取り入ることで、力強さや奥行き感を表現。メインのスポークはV字の8本。その合間には交点に段差を設けたX字のサブスポークが収まり、独特なメッシュの雰囲気を作り上げた。

センターに向かってややコンケイブするメインスポークは、見るからに角が立っていて重厚感、立体感が抜群に強い。写真のホイールはカラーコーディネイトシステムに設定されるライムゴールド。
スポークの側面にもはっきりと陰影が伝わるプレスラインが作られる。これまでのクレンツェが描いてきた曲面&曲線の三次元フォルムとはまた違ったアプローチで奥行き感や立体感を表現している。


シュリットはカラーにも強いこだわりを持つ。クレンツェ定番のSBCポリッシュはもちろん、ブラック&バフ/ブラッシュド、セピアブラック/ポリッシュと上質で高級感抜群のカラーが揃う。さらに、前作ヴィルハームでは形状的な制約により設定から外れていたデザインクロームが復活。クロームは、メッキ処理後、表面を磨くことで鏡のような輝きを放つが、その磨きを部分的にすることで、カラーにデザイン性を持たせたのがデザインクローム。シュリットはこの復活を前提とした開発が進められていたそうで、緻密でスペースの少ないスポークでいかにしてデザインクロームを実現するか、メッキ工程や磨き工程の職人とデザイナーとの間では時に激しい衝突もあったとのこと。その甲斐あってのデザインクロームの復活。クロームならではのプレミアム感と、フルクロームでは表現できない陰影の強さは、シュリットのデザイン性を最大限に引き出すイチオシのカラーだ。
さらにもうひとつ。クレンツェの3ピースシリーズは、ディスク、リム、ピアスボルト、センターキャップなどのカラーを幅広く選べる「カラーコーディネイトシステム」というオプションがある。そのディスクカラーに2023年から追加されたオリエンタルレッドがかなり魅力的なカラーなのだ。従来あったボルドーレッドに変わり投入されたカラーで、ややトーンを落としたダークな雰囲気は、妖艶でいて品があり、実に渋い。クレンツェユーザーが多い30系アルファード乗りにはぜひチェックしてもらいたい。

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「国産最高峰の高級ブランド『クレンツェ』33本目の3ピースホイールは段差にこだわる『シュリット』大口径感がたまらないシュリット855エボも同時デビュー」の1枚めの画像
カラー:デザインクローム

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「国産最高峰の高級ブランド『クレンツェ』33本目の3ピースホイールは段差にこだわる『シュリット』大口径感がたまらないシュリット855エボも同時デビュー」の2枚めの画像
カラー:SBC/ポリッシュ

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「国産最高峰の高級ブランド『クレンツェ』33本目の3ピースホイールは段差にこだわる『シュリット』大口径感がたまらないシュリット855エボも同時デビュー」の3枚めの画像
カラー:セピアブラック/ポリッシュ

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「国産最高峰の高級ブランド『クレンツェ』33本目の3ピースホイールは段差にこだわる『シュリット』大口径感がたまらないシュリット855エボも同時デビュー」の4枚めの画像
カラー:ブラック&バフ/ブラッシュド
東京オートサロン2023のウェッズブースにてお披露目されたシュリットのオリエンタルレッド。ややトーンを落としたダークなレッドから感じるのは、派手さではなく、渋さ。
サイズHOLE/P.C.D.価格(税込)
19×7.5J〜13.0J(リバースリム)5/114.310万8900円〜18万5900円
20×8.0J〜12.0J(ノーマルリム)5/114.311万7700円〜19万6900円
20×8.0J〜13.0J(リバースリム)5/114.311万7700円〜20万1300円
21×8.5J〜12.0J(ノーマルリム)5/114.314万5200円〜22万2200円
21×8.0J〜12.0J(リバースリム)5/114.313万3000円〜22万2200円
22×8.0J〜13.0J(リバースリム)5/114.318万4800円〜27万2800円
レギュラーカラー:セピアブラック/ポリッシュ、SBC/ポリッシュ、ブラック&バフ/ブラッシュド、デザインクローム
構造:鋳造/3ピース
※カラーコーディネイトシステム対応

Kränze Schritt 855 EVO クレンツェ シュリット855エボ

クレンツェの新作が登場するこの時期、もうひとつ注目なのが、エボシリーズだ。新作3ピースのデザインを踏襲しながらも、より大口径感が高まるリムオーバーデザインを取り入れた1ピースモデルがエボシリーズ。2023年は、3ピースのシュリットに対して、シュリット855エボが同時にデビューした。
V字のメインスポーク、X字のサブスポーク、センターのスリット状のアクセントなどはシュリット同様ながら、メインスポークはリムに覆い被さるように伸び、足の長さ、つまり大口径感を強調する。また、シュリット855エボ独自のデザインとして、フェイスの断面を再構築。リムがない分、奥行き感を見せるためのコンケイブフェイスとしている。

エボシリーズならではの魅力が、リムからセンターへと落とし込まれるコンケイブフェイス。奥行き感をアピールできる。
3ピースのシュリットにはない、リムオーバーデザイン。スポークエンドをリムぎりぎりまでデザインすることで、リムの厚み分足を長く見せ、実寸よりも大口径に見える1ピースゆえのディテール。

カラーはクレンツェといえばこれ、SBC/ポリッシュ。SBC(スーパーブラックコート)と呼ぶ塗装の一種を全面に施行し、スポークの天面のみにポリッシュ加工を施すことで、煌びやかなSBC、鈍い光を放つポリッシュという趣の異なる2つの輝きを実現する。
サイズ設定は軽自動車向けの16インチから、アルヴェル、SUV向けの22インチまで幅広くラインアップ。5穴P.C.D.100の18&19インチの設定があるのも魅力だ。

カラー:SBC/ポリッシュ
サイズHOLE/P.C.D.価格(税込)
16×5.5J〜6.5J4/1006万2700円〜6万7100円
17×6.0J〜7.0J4/1007万3700円〜7万8100円
18×7.5J5/100、5/114.38万6350円
19×8.0J5/100、5/114.39万7350円
20×8.5J5/114.311万550円
21×9.0J5/114.312万3200円
22×9.0J5/114.312万7600円
レギュラーカラー:SBC/ポリッシュ
構造:鋳造/1ピース
※17&19インチは2023年3月発売予定、16&18インチは2023年夏頃発売予定



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