新モデル・クロストレックのアイサイトは、ステレオカメラ+単眼カメラを3つに増やし安全予防の精度向上!

【これからどうなる自動運転】ADASのけん引役「アイサイト」の進化が止まらない |第4回/国内自動車メーカー自動運転の現在地 スバル編

現在、各メーカーは独自の名称で運転支援システムをアピールしている。今回は、日本の自動車メーカーの自動運転に向けた進捗状況をチェック!
ハンズオフのテレビCMを見ていると“自動運転はもうすぐ?”と思ったりもして…。運転支援と自動運転~そこには大きな隔たりがあるようだ。

スバル商品の代名詞「アイサイト」

ADASのけん引役といえば、アイサイトです。最新モデルは、次世代アイサイトと称されるように、先代までと比べるとハードウエアもソフトウエアも刷新されています。

1999年に「レガシィ・ランカスター」にステレオカメラを装着した、商品名「アクティブ・ドライビング・アシスト」が起源です。しかし、2000年代半ば過ぎまでは、予防安全技術の必要性について、ユーザーはあまり強く意識しませんでした。それが、欧州での自動車アセスメントで予防安全技術が試験項目になると、この分野ですでに十分な実績があったスバルに注目が集まるようになりました。商品名はアイサイトとなり、バーション2、バーション3と性能がレベルアップしていき、アイサイトはスバル商品の代名詞となったのです。

そして、次世代アイサイトでは、スバルがアメリカのセンサーメーカーと技術について直接協議した上で、欧州のハードウエアメーカーにステレオカメラの製造を依頼しました。

半導体の世代が新しくなったこともあり、ステレオカメラによる画像認識性能は一気に上がりました。また、ハードウエア本体はかなり小型になり、先代アイサイトと比べると車内がかなりすっきりした印象です。

次世代アイサイトにはオプション設定として、アイサイトXがあります。これは、衛星測位について、アメリカのGPSに加えて、日本の準天頂衛星からの電波を受信し、さらにスバルが日本の地図データ企業と組んで独自に開発した高精度地図を組み合わせた、スバル独自のADASシステムです。

これにより、自動車専用道で一定の条件が整うと、時速0km/hから50km/hキロでの渋滞時ハンズオフ走行が可能となります。また、料金所の手前で自動減速し、料金所を通過した後には自動で加速し、事前に設定した巡航速度に戻る仕組みです。

さらに、新モデル「クロストレック」には、ステレオカメラに単眼カメラを加えて3眼となり、より多くの環境で予防安全の精度が上がっています。

著者PROFILE 桃田健史
1962年8月、東京生まれ。日米を拠点に、世界自動車産業をメインに取材執筆活動を行う。インディカー、NASCARなどレーシングドライバーとしての経歴を活かし、レース番組の解説及び海外モーターショーなどのテレビ解説も務める。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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