デリカdeリカバリー計画 012|直進がスムーズで長距離走行のストレスが減った!? デリカD:5にボディダンパー&タワーバーを取り付けた

さらなる走りを求めて! ボディダンパー&タワーバーを取り付けてみた!【デリカdeリカバリー計画 Vol.12】

前回ボディダンパー&タワーバーを装着したコルトスピードのデリカD:5に試乗したのをレポートしたけれど、
その時にモータージャーナリストの岡本幸一郎氏にお願いして、編集部デリカと乗り較べを実施。
結果、「ぜひ装着した方が良いですよ」との御提言を頂いた。
ならば実際に装着してどう乗り味が変わったかを試してみようと言うことに。今回と次回でレポート!! 

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編集部デリカは、そろそろ走行距離20万キロの超過走行車。購入した1年前ですでに17万キロ超えだったので、ブッシュ類やダンパー交換で若返りを図っている。同時にタイヤ&ホイールは純正18インチから16インチとオフロードイメージでカスタムが進行中。ホイールはクリムソンのディーンコロラドにタイヤはジオランダーのX‐ATの組み合わせだ。ジオランダーX‐ATは同ランドのATに較べると、よりアグレッシブなデザインのオールテレーンタイヤで、重量も1本あたり約4㎏重い。静粛性もこの手のタイヤにしては図られているが、ATと比較するとやはりそれなりだ。

そう考えると、ボディの振動の抑制と剛性アップに効果が期待されるボディダンパーとストラットタワーバーはぜひ試してみたいパーツだ。取り付けは、デリカのホームドクターをお願いしているコルトスピードで実施。

COXボディダンパーはヤマハ発動機が開発したYAMAHAパフォーマンスダンパーをコルトスピードがセッティングしたもの。車体下側フレームの前後2箇所に装着する。ストラットタワーバーはフロントサスの左右アッパーマウントをパイプで繋ぐバー。装着後はエンジンルームからほとんど見えない位置にセットされている。コルトスピード製は分割式でブレーキング時のバルクヘッドのたわみを防ぐマスターシリンダーストッパーも設けられている。作業自体は約2時間で終了した。

【モータージャーナリストの岡本幸一郎氏に聞きました!】前回取材でボディダンパーを推奨した真意とは?
20万キロ近く走ったクルマで、ノーマルの足にゴツいタイヤを履かせたわりには、意外とちゃんと走れるものだと感じた半面、気になる部分も多々あって、これはボディダンパーあたり付けたらきっと効きそうだと直感したもので(笑) とくに気になったのは微振動と操舵に対する応答の鈍さ。やはり経年と走行を重ねて各部がヤレてきていることには違いなく、この種のパーツはコンディションが厳しいほど効くものだし、装着によりさらなる劣化を抑えることもできそうなので、長く乗るつもりなら早いほうがいいと思いました。

岡本幸一郎さんには、今月号では装着した「ボディダンパー&ストラットタワーバーってどんなパーツ!?」について解説していただきました。次号では実際に編集部デリカに乗っていただき、装着前・後の違いをレポートします。

COXボディダンパー

【モータージャーナリストの岡本幸一郎氏に聞きました!】ボディダンパーって聞きなれないパーツなんですが!?
ブレースバーに似ているので誤解されがちですが、あくまでもダンパーであって剛性を向上させるためのものではありません。サスペンションのダンパー(ショックアブソーバー)と同じように、ボディ変形や振動を“減衰”させるのが役目です。走行中の車体は目で見てもわからない1mm以下のごくわずかな変形が生じています。金属でできた車体は減衰性が低く、走ると入力により変形を繰り返します。それがいろいろな悪影響を及ぼす。そこにパフォーマンスダンパーを装着すると、減衰要素により車体の余計な振動を吸収して、段差での衝撃を低減したり、音のレベルが下がって静粛性が向上することで、より上質な乗り心地になるというわけです。大きな車体変形をともなう高速走行においても操縦安定性の向上が期待できますね。物理的にいうと、変形および振動エネルギーを吸収して、熱エネルギーとして発散させているということになります。サスペンションのダンパーが数センチ単位で動くのに対し、ボディダンパーは1ミリ以下のごくわずかの動きの中で、しっかりと減衰力を発生させているのが特徴です。

マスターシリンダーストッパー付ストラットタワーバー

【モータージャーナリストの岡本幸一郎氏に聞きました!】タワーバーってどんな効能があるんですか?
エンジンルームやラゲッジスペースなどにあるサスペンションのアッパー取付部=ストラットタワーの左右を結ぶことでコーナリング時に発生するボディのねじれを抑えるのがタワーバーの役目です。ストラットタワーというのは、サスペンションの動きを支える重要な部位です。ところがフロントにはエンジンを、リアには人や荷物を載せるためのスペースを確保しなければならないので大がかりな補強を施しにくい。それでも、ストラットタワーの左右をつなぐことぐらいはできる。タワーバーを装着することでいくぶん変形を抑えることができて、その分よりサスペンションの本来の性能を引き出せるようになるというわけです。左右がつながっているためぶつけた際にダメージが反対側にも及ぶリスクがあることなどデメリットもなくはないですが、走りにおいてはメリットのほうが多いと考えてよいでしょう。さらに、マスターシリンダーストッパーを組み合わせて、ブレーキング時のブースターやバルクヘッドのたわみを抑えてブレーキフィールを向上させることもできます。

【編集担当のプチインプレ】直進がスムーズで長距離走行のストレスが減った

ボディダンパー&タワーバー装着後、木更津ロケ、東京〜大阪往復と約1000キロほど走って感じたことは、まずは直進安定性が良くなって、高速走行がとても気持ちいい ということ。振動についても、ソフトになったと感じた。特に微振動はとても滑らかな感じで、かなりごついATタイヤを履いているのだが、ロードノイズは変わらないけれど、走行のゴツゴツ感(もちろんタイヤは進化していてゴツゴツ感も最小に抑えられている)が、もう一段抑えられて普通のオンロードタイヤを履いているのに近い感じだ。路面の段差を越えるときも、衝撃が若干マイルドになったような印象。またボディが横に引っ張られるような揺れが、これまではかなりピーキーな動きだったのが、マイルドな感触になった。ブレーキは、これまでは極端に言うとボディ上側に乗っていて下側の車体を止めにいくイメージだったのが、ボディダンパー&タワーバー装着で、ボディとブレーキが一体化したような感触。より安心してブレーキを踏めるようになった。

デリカの掛かりつけ医です【取材協力 コルトスピード】

連載当初から、過走行デリカのホームドクターを依頼。掛かりつけのお医者さんよろしく、これまでデリカの健康診断からブッシュ類&ダンパー交換等々でリフレッシュ&リカバリーを実践してきた。

住所:〒243-0022神奈川県厚木市酒井3080
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日・第2・第4火曜日、年末年始・夏季休業
電話:046-220-5610
http://www.colt-speed.com

DIYでこすった部分を修復しました!

昨年9月に、大阪某所で駐車スペースから出庫する時に、左前にあるポールの存在を失念していて、左リアのホイールアーチをこすっちまった。当初はカッコよくオールペンしてもらっていたのにって事で相当落ち込んだ。完全修復するにはかなりの金額がかかりそうだ。ただしそのまま放置してたら、破損した部分から錆が進行する。ということで12月某日、錆止め処理と応急のタッチペン処理をすることに。下地処理剤とサンドペーパーで腐食部分を研磨して、その上から似た色のタッチペンで防錆処理。完全修復とはならないものの、なんとか凌げるレベルに。

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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