ボルグワーナー:革新的技術のクーラントヒーターをプレミアムEV(電気自動車)向けに供給

ボルグワーナーは、BMWグループのiXおよびi4に採用されたフルEVアーキテクチャ向けに、革新的な高電圧クーラントヒーター(HVCH)を供給する。

電動化のトレンドが高まるにつれ、いくつもの異なったプラットフォームやさまざまな性能のEV(電気自動車)がOEM各社から発売されている中で今回の供給は、EVの可能性をさらに広げ、バッテリーの熱マネージメントと車内暖房を制御し、航続距離とバッテリーの耐久性を大幅に向上させるものである。

HVCHは、250〜500Vの動作範囲での利用に適した3〜10kWの出力バリエーションが通常用意されている。コンパクトなモジュール設計とパッケージの小型・軽量化を特徴とするソリューションとして、OEMの自動車開発をサポートする。また、熱出力密度が高く、低熱質量と高効率により、加熱時の応答時間を短縮することが可能。主要部品のステンレス製厚膜発熱体(TFE)は、電磁波を遮蔽し、熱衝撃、振動、機械的ストレスに強い堅牢なアルミダイキャスト製のハウジングが採用されている。このようにTFEのロバスト性が高いため、製品の長寿命化を実現している。

ボルグワーナーが最近発表した電動化戦略、「チャージング・フォワード(Charging Forward)」の一環としてさらに電動化戦略を推し進められている。この計画では、2035年までにカーボンニュートラルを達成するというコミットメントとともに、同社のEV関連収益を現在の3%から2030年までに全体の約45%に引き上げることを目標としている。

ボルグワーナー・エミッション/サーマル/ターボ・システムズ社の社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール(Joe Fadool)氏は「当社は20年以上にわたりBMWグループと協力関係にあり、内燃機関向けに数多くのソリューションを提供してきました。今回、BMWグループのプレミアムEVをサポートし、未来のモビリティとよりクリーンな環境の実現に貢献できることを特に嬉しく思っています」と述べた。

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