配送効率を再定義する新世代デジタルフリート・プラットフォーム「SCALAR」をZF社が発表。

ZF社の商用車ソリューション部門より、先進的なデジタルプラットフォーム「SCALAR(スカラー)」が発表された。商用車の運行を最適化するための優れた機能群を多数保持しているSCALARは、完全自動のライブプランニング、ルーティング、スケジューリングなど様々な運行業務を担い、ヒューマンエラー防止にも貢献、さらなる配送の効率化に大きく貢献を果たす。

ZF社の商用車ソリューション部門はIAAトランスポーテーション2022に先立ち、先進的なデジタルプラットフォーム「SCALAR(スカラー)」を発表した。商用車の運行を最適化するために設計された多様な機能を備えたSCALARは、完全自動のライブプランニング、ルーティング、スケジューリング、発送管理など、顧客の要件を幅広くサポートする。これにより、利用顧客、輸送会社、都市、その他の関係者を含む事業者によるワンランク上のレベルのモビリティの有用な活用を支援する。SCALARは、2021年11月にベストマイル社からZF社が買収した業界をリードするフリートオーケストレーション技術をベースに構成されている。

貨物輸送の25%以上が空車と推定される中、オーケストレーションは、適切なドライバーを適切な車両に適切なタイミングで送ることで、車両効率の向上に貢献する可能性を秘めている。また、最も燃費が良く、環境負荷の少ないルートを選択し、車両の持続可能性と総所有コスト(TCO)の削減にもサポートする。

また、SCALARには、運用効率、持続可能性、車両の稼働時間をサポートする幅広い技術的なメリットも統合されている。ZF社は、車両データの高度処理によるドライバーの安全性サポート、ヒューマンエラーの余地排除による配送の最適化などのメリットを挙げた。さらにCargoCam(カーゴ・カム)のような貨物モニタリングセンサーからのデータを処理することで、SCALARはトレーラーの積載物の保護と管理を向上させる将来的な可能性も持ち合わせている。

SCALARには、最先端のテレマティクス・ポートフォリオや、ZF社による車両のデジタル化の経験を通じて、世界クラスの自律走行車オーケストレーション機能も追加された。独自の車両データを活用し、AIによるリアルタイムの自動意思決定と車両最適化を次のレベルに引き上げるSCALARのオープンでモジュール式のプラットフォームは、同種・混合車両を問わず幅広い顧客要件に対応することが可能である。

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