コンチネンタル製ハンズフリー車両アクセスソリューションがBMWグループのサプライヤー・イノベーション・アワードを受賞

さまざまな分野のサプライヤーであるテクノロジーカンパニー・コンチネンタルが、本年のBMW サプライヤー・イノベーション・アワードを受賞したことを発表した。コンチネンタルが展開する「CoSmA UWB」システムは、超広帯域(UWB)テクノロジーでハンズフリー車両アクセスを実現した初のスマートフォンベースの車両コネクトシステムだ。

テクノロジーカンパニー・コンチネンタルが、今年のBMW サプライヤー・イノベーション・アワードを受賞したことを発表した。コンチネンタルの誇るCoSmA UWBの自動車アクセスソリューションへの評価がデジタル化部門での受賞につながったという。今回の受賞は、革新的なデジタルアクセスソリューションに与えられたPACEアワード受賞に続いて2番目の受賞となる。CoSmA UWBは、超広帯域無線テクノロジーで、ドライバーにスマートフォン経由での自動車アクセスに関連する新たな機能を提供するシステム。コンチネンタルのCoSmA送受信機は既にBMW iXに搭載されており、乗車する前から、ドライバーにデジタルユーザーエクスペリエンスを提供する。

CoSmA UWBにおいて、スマートフォンは車両使用における中心的な役割を果たす。位置検出の正確性により、家族とデジタルキーの共有や盗難保護セキュリティ機能も充実。優れた機能により、車両の利便性とセキュリティが大幅に向上されている。なお、コンチネンタルのCoSmA 送受信機はBMW iX のアクセスシステムとして、市販車初搭載されている。スマートフォンと車両間の接続はBluetooth Low Energyを通じて確立されるが、超広帯域無線テクノロジーにより、スマートフォンの正確な位置を検出する。正確な位置検出システムにより、無線信号を遮断することで盗難に対するセキュリティも大幅に向上している。加えて、デジタルキーは自分以外の人と共有することもできる。このソリューションは、BMW iXによって初めてシリーズ生産が開始された。

CoSmA UWBテクノロジーの開発において、コンチネンタルはサプライヤーの立場で、そしてBMWは自動車メーカーという立場で協業しており、権威のあるオートモーティブニュースのPACEイノベーション・パートナーシップ・アワードを受賞している。超広帯域無線テクノロジーを用いた車両アクセスシステムは業界団体カー・コネクティビティ・コンソーシアム(CCC) により開発された。この団体は、BMW社といった自動車メーカー、スマートフォンのメーカー、コンチネンタルなどのテクノロジーが連携し、スマートフォンと車両間のコミュニケーションと統合を目指している。

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