本件は、2019年8月に横浜で行われた第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、豊田通商とガーナ政府が締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づく取り組みの一環とされている。TTMGの工場では、トヨタのピックアップトラック「ハイラックス」のSKD生産が2021年6月より開始されており、豊田通商にとって、アフリカにおけるスズキ車の生産、および2ブランドの混流生産は初めてのこととなる。
SKD:Semi Knock Down生産とは、ボディを溶接、塗装済みの状態で輸入し、主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける車両組立て方法、または部品の分解形態。この生産開始を受け、ガーナでは1月30日、ガーナ貿易産業省のサミュエル・アブ・ジナポー大臣、在ガーナ日本大使館の望月寿信 特命全権大使、スズキの鈴木浩一 常務役員の出席のもと、式典が行なわれた。今回の「スイフト」のSKD生産は、2019年1月にトヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けた豊田通商と、2019年3月にトヨタと協業合意したスズキ間のアライアンス強化・拡充の一環として実行されたものである。
豊田通商グループでは、現在、アフリカにおいて、エジプト、ケニア、ルワンダ、ガーナの4カ国で車両生産が行われており、TTMGの工場の生産能力は年間1,700台、従業員数は約50人規模となっている。
会社名 | TOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED |
所在地 | ガーナ共和国 テマ市 |
資本金 | 800万米ドル(≒10.4億円) |
株主 | 豊田通商100% |
代表者 | 社長 山田 明 |
設立 | 2020年6月 |
事業内容 | 車両の組立生産 |
生産車種 | トヨタ ハイラックス、スズキ スイフト |
生産台数 | 1,700台/年 |