2021年2月より開始したデジタルツインテストカットは、実際の加工における工作機械の動的な稼働状態を コンピュータ上で再現し、サイクルタイムをはじめとする加工結果を算出する技術である。最短2営業日で加工結果を回答、顧客からは好評を得ている。
しかし、複雑な曲面で構成されるブレードや金型などは解析時間が長くなる傾向がある。そこで理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」にデジタルツインテストカットを実装することによって実際には8時間かかる加工を98%削減する10分で結果を算出することを可能にした。これにより加工結果を短時間で得られるとともに、従来のテスト加工で消費する工具、ワーク、クーラントが抑制でき、環境への配慮も可能になる。
※本研究は、R3「富岳」産業試行課題(課題番号:hp210202) を通じて、スーパーコンピュータ「富岳」の計算資源の提供を受け実施された。