三菱重工業:石炭ボイラにおけるアンモニア高混焼技術の開発・実証が採択される

JERAおよび三菱重工業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクトにおいて、石炭ボイラにおけるアンモニア高混焼技術の開発・実証に関する事業に応募し、採択を受けた。

 水素を低コストで効率良く輸送・貯蔵できるアンモニアは、エネルギーキャリアとしての役割に加え、火力発電の燃料として直接利用が可能であり、燃焼時にCO2を排出しない燃料として、温室効果ガスの排出削減に大きな利点があると期待されている。脱炭素社会の実現には、イノベーションによりアンモニアの混焼率を拡大し、火力発電から排出されるCO2を削減することが重要。

 本事業は、石炭ボイラに適したアンモニア専焼バーナを開発し、実機で実証運転することを目指すもので、事業期間は2021年度から2028年度までの約8年間。2024年度までに、アンモニアの専焼が可能なバーナを開発するとともに、実機実証に向けて設備の基本計画を策定する。その結果を踏まえ、JERAの保有する三菱重工製の石炭ボイラでの実証可否を判断する。実機実証では2028年度までに、ボイラ型式の異なる実機2ユニットにおいて50%以上のアンモニア混焼を検証する計画。

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