ホンダ・シビックタイプRの強心臓 K20Cの回転系部品を見る。2.0ℓ直列4気筒ターボ[内燃機関超基礎講座]

ホンダ・シビックタイプRの2.0ℓ直列4気筒DOHCターボは320ps/400Nmを叩き出す強心臓である、ホンダK20C型エンジンのの回転系部品をじっくり眺めてみる。

2012年に技術発表されたホンダの直噴ターボシリーズの第二弾で、5年振りに復活したFK型シビックType R専用のパワーユニットがK20C型直4ターボエンジン。
ダウンサイジング過給エンジンではなく、高出力と燃費&環境対策の両立を狙った純粋に今日的なスポーツエンジンである。出力と損失のバランスがとれた王道のスクエアシリンダー、背圧抵抗を嫌ってあえてシングルスクロールとしたターボチャージャーという構成を、お家芸のVTECを使って7000rpmまで回し、2.0ℓクラス最高レベルの400Nmという高トルクを発生する。

■ K20C型
気筒配列:直列4気筒
排気量:1995cc
内径×行程:86.0×85.9mm
圧縮比:9.8
最高出力:320ps(235kW)/6500rpm
最大トルク:400Nm/2500-4500rpm
給気方式:ターボチャージャー
カム配置:DOHC
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:DI
VVT/VVL:In-Ex/○

CRANKSHAFT

SPECIFICATION
ストローク:85.9㎜
全長:478㎜
ジャーナル径:55㎜
ジャーナル幅:24㎜
ピン径:48㎜
ピン幅:20㎜
ウェブ幅:18㎜
重量:13260g

CYLINDER BLOCK

■ブロック上面

ブロック上面

■ブロック下面

ブロック下面

■ヘッド燃焼室

ヘッド燃焼室

■ヘッドインテーク

ヘッドインテーク

■ヘッドエキゾースト

ヘッドエキゾースト

■ブロック側面

ブロック側面

■ブロック前面

ブロック前面

■ブロック後面

ブロック後面

PISTON & CONNECTING ROD

■ピストン 冠面

ピストン 冠面

■ピストン ピン側側面

ピストン ピン側側面

■ピストンリング ピストンピン

ピストンリング ピストンピン

■コンロッド 正面

コンロッド 正面

■大端部断面

大端部断面
ピストン&コンロッド
ボア:86㎜
ストローク:85.9㎜
ピストン重量:365g
ピストン全高:52㎜
ピストンピン側外径:85㎜
ピストンスカート側外径:85.5㎜
ピストンピン径:22㎜
ピストンピン重量:122g
コンプレッションハイト:32㎜
コンロッド全長:193㎜
コンロッド重量:589g(ボルト含む)
大小端中心間距離:160.8㎜
連棹比:3.744
小端部幅:19㎜
大端部幅:20㎜
コンロッドボルト長:49.5㎜
コンロッドボルト重量:30g

CAMSHAFT

■INTAKE

全長:464㎜ ジャーナル径:29㎜ ジャーナル幅:18㎜ ロブ幅:18㎜ 最大リフト量:NA 作用角:NA 重量:1402g

■EXHAUST

全長:497㎜ ジャーナル径:29㎜ ジャーナル幅:18㎜ ロブ幅:8㎜(Lo)14. 5㎜(Hi ) 最大リフト量:NA 作用角:NA 重量:1737g

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