帝人:熱可塑性プリプレグの製品ラインアップを拡充

帝人は、熱可塑性樹脂を用いた量産性に優れる炭素繊維プリプレグの展開を拡大している。その一環として、このたび既存の炭素繊維中間材料製品に、新たに3種類の熱可塑性樹脂を使用した新製品が開発された。これにより、熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維プリプレグの製品ラインアップが大幅に拡充される。

このたびラインアップに加わるのは、新たな母材としてポリプロピレン/ポリカーボネート(PP/PC)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)の3種類の熱可塑性樹脂を使用した、熱可塑性一方向性プリプレグ「テナックス TPUD」(Thermo Plastic Uni Directional)、熱可塑性複合材料織布「テナックス TPWF」(Thermo Plastic Woven Fabric)、熱可塑性樹脂積層板「テナックス TPCL」(Thermo Plastic Consolidated Laminate)の新製品と。帝人が既に市場展開している炭素繊維プリプレグには、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリエーテルサルフォン(PES)樹脂を使用しているが、このたび新たに加わる炭素繊維プリプレグの新製品は、既存製品に比べてより低い温度、より短時間での成形が可能であることから、より低コストでの生産が可能。これにより、材料コストや成形時間への要求が厳しい自動車、スポーツ、精密機器などの用途をはじめ、幅広い産業に向けて展開することができる。

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