目次
1. 業界最長※1の125℃ 5,500時間を実現 ~「SP-Cap KXシリーズ」
- ・「SP‐Cap JXシリーズ」比1.8倍を実現(JXシリーズ:125℃ 3,000時間保証)
2. 低ESR品を追加、定格電圧ラインナップを拡充 ~「SP‐Cap JXシリーズ」
- ・定格電圧 2 V、2.5 V品にESR 3/4.5 mΩ(100 kHz)品を追加
- ・定格電圧 4 V、6.3 V品を拡充(ESR 15 mΩ(100 kHz))
3. 省スペース化が図れ、環境負荷を低減
- ※1 導電性高分子アルミ電解コンデンサにおいて125℃ 5,500時間保証(2022年2月28日現在、パナソニック調べ)
【用途】
通信基地局・サーバー・アクセラレータなどICTインフラ業界およびインダストリー業界、産業用コントロールボード他、電源回路の出力側用途
【特長の詳細説明】
1. 業界最長※1の125℃ 5,500時間を実現 ~「SP-Cap KXシリーズ」
パナソニックのSP-Capは、アルミ電極箔を積層した構造のコンデンサである。今までに培ってきた独自技術である導電性高分子の形成技術と製造プロセス技術を組み合わせることでKXシリーズは、JXシリーズの1.8倍となる125℃ 5,500時間の耐久性保証を実現した。
2. 低ESR品を追加、定格電圧ラインナップを拡充 ~「SP‐Cap JXシリーズ」
2V、2.5V品にESR 3/4.5 mΩ(100kHz)品を追加(現行9mΩ/100kHz)。また4V、6.3V品をラインナップ(現行2V、2.5V)。長寿命が期待される機器設計を容易にし、性能向上に貢献する。
3. 省スペース化が図れ、環境負荷を低減
MLCC(積層セラミックコンデンサ)と同等の実効静電容量で使用個数を削減。複数のMLCCをSP-Capに置き換えることで、実装面積の省スペース化が図れ、機器の小型化を可能にし、使用部材の削減による環境負荷の低減につながる。
【仕様】
SP-Cap KXシリーズ
SP-Cap JXシリーズ
[1]導電性高分子アルミ電解コンデンサ
電解液の代わりに導電性を有する固体電解質である導電性高分子(導電性ポリマー)を用いたアルミ電解コンデンサの総称。構造としては、従来のアルミ電解コンデンサのように巻回構造のものと、積層構造のものがある。導電性高分子(導電性ポリマー)は、電導度が高く、優れた低ESRの特性を有する。※SP-Capはパナソニックの登録商標
[2]ESR(Equivalent Series Resistance)
等価直列抵抗のことで、電解コンデンサが持つ等価回路上の抵抗成分。この値が低いコンデンサほど、リプル電流を多く流せる。また、ノイズ吸収性にも優れている。