これまで約60年にわたって国内外の有料道路事業者向けに料金収受機器を開発・納入してきたMHI-MSが有する、国内トップクラスの設備納入・施工実績が高く評価されたもの。
本工事では、電子料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)の設備老朽化対策と機能改善を目的に、福岡県福岡市、大野城市、太宰府市、粕屋町、春日市に路線網を有する福岡都市高速のほぼ全域に当たる35料金所・73レーンにおいて、料金収受設備、ETCシステム、ETC中央装置の老朽化更新およびETCシステムの増設を実施する。
MHI-MSは、本工事によるETCサービス利用の拡充を通じ、都市高速道路利用者の利便性向上と料金所渋滞による排ガス、騒音などを軽減し料金所周辺の環境改善に寄与する。また、国税庁が導入を予定しているインボイス制度(注)に対応するシステムを納入機器に実装することで、道路事業者に求められる「正確な適用税率の案内、適格請求書の交付・保存業務」にも対応していく。
(注)国税庁が2023年10月1日より導入を予定している「適格請求書等保存方式」を指す。同制度導入により「売手が買手に対し正確な適用税率や消費税額を伝えるための手段」として、売手(適格請求書発行事業者)は求めに応じ適格請求書(領収書等)を交付する必要がある。また交付した適格請求書の写しは保存が義務付けられる。